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作品名:幻想詩歌 作者:鳴瀬羽迦

第16回   Heavens and ground / shade
Heavens and ground



   風が渡るように
   流れる時


   雪が降り積もるように
   重なる時


   心をさらって彼方へ
   薄れる時


   いつか見た夢は
   叶うことも知らずに


   ただ走り続けるように
   どこまでも


   明日を振り返るように
   目指す


   君はその瞳に
   なにを映してきたの


   君はその心に
   なにを集めてゆくの


   天と地を掴み君が駆け巡る
   遥かなる時




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shade




   誰かの掌のうえ 踊っていた

   踊り疲れて うずくまる

   温もりも消えかけた頃

   柔らかな光に堕ちる影に気づいた

   顔をあげてみる
 
   そこには月があった

   手を延ばしても届かない

   とても遠い 幻の輝き

   それでもまた 心は追いかけて行く





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