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作品名:幻想詩歌 作者:鳴瀬羽迦

第13回   Creation / the ring of a bell
Creation



   研ぎ澄まされた
   沈黙の闇の静寂に浸る
   突如揺さぶられ
   魂をも砕くかの音響に



   広がる波のような
   輪の中心にこの身を置く時
   想像の力はあまねく
   全てを呑み込み
   全てを押し流し



   新たな時空を垣間見る
   時には癒され
   励まされ
   また悲しみに触れ



   天空を突き抜けるかのように
   迸(ほとばし)るエネルギー



   再び眼を見開く時
   光も闇も
   この胸に深く納め



   強く大地を踏みしめ歩きだす
   意識は自在なり





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the ring of a bell



   遥か彼方から
   聴こえる
   あのガラスを
   打つような旋律は
   何なのだろう


   なぜ……


   うず巻く記憶
   流転する意識


   時空に
   呑み込まれるように
   姿を見せないまま
   鼓動は響き


   どうして……


   あの旋律はどこから
   遥か彼方はどこなのだろう


   過去なのか
   未来なのか


   それともすべては
   この一瞬に存在するのか





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