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作品名:幻想詩歌 作者:鳴瀬羽迦

第10回   spectrum / ReCall
spectrum


   生きている証は
   指先に触れる確かなもの



   僕はいない
   君の眼に映る残像



   遠くなる君の空に
   僕を呼ぶ声が聞こえる



   でも僕はもういない
   淋しげな歌声は風の音になる



   薄れてゆく面影
   薄れてゆく彼方へ




____________________________________
ReCall


   夢を見たんだ
   遥かな遠い時の


   ひとつの命は
   離れ離れになって


   この寂しさは
   キミのもの
   キミの残したメッセージ


   いつも生まれて
   心にあるキミのいない
   キミの栖


   呼び戻したくて
   ボクは歌い続ける星の夜に


   キミよ傍にいて
   キミに触れていたい


   悲しすぎる心
   その手で包んで



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