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作品名:幻想詩歌 作者:鳴瀬羽迦

第1回   introduction / from sickbed
introduction





      ひとつの詩には

      いくつもの想いが重なるのです

      登場人物の

      その私はあなたかも知れず

      君は私かも知れず

      僕はキミかも知れず

      あなたとはあなたのことかも知れません





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from sickbed





   幼い頃 どんなに淋しくても

   星に励まされて 夢をみた

   いつだって星たちが

   気持ちを大きく膨らませてくれた

   未来へと

   なのに

   とても長い間 忘れていた

   深い水の底に落ちた日

   藻が絡みつくように

   苦しくて何も見えなくなった

   耐えきれずに

   泣き叫んでいた声にならない声で

   自分を捨ててしまえって

   だけど

   ほんとうは待っていた光が届くのを

   宇宙へと導く

   その光を

   崩れそうな心と闘って

   無理やりに微笑んでいた

   そして手にしたものは

   涙があふれる

   抜け出せないでいる

   失った時の中まだ 彷徨っている

   深い水の底へ

   引き戻そうとする力は

   とても強くて

   大切なものまだ 触れられるなら

   まだ 許されるなら

   星よ

   もう一度 私を強く励まして

   高く高くこの想いを

   宇宙にかかげて

   未来へと

   今 消えてしまわないように




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