青い空の下で
美しい空が切り裂かれた 雪はじきに舞い降りて 枯れた大地に降り積もる
屍はやがて凍りつくだろう 君はその光景を見るために生まれたのか 意志よ目覚めて
青い空の下で泣いている 冷たくなった母の胸と 枯れた地に佇み
幼子には空は高すぎて 高かすぎて届かない 爆撃の銀の鳥が飛ぶ青い空
地平線をにらむ眼 その先は空に近づいているのか 君は歩き始めるだろう
どんなに遠くても 深い海に阻まれても 君の眼に映る道を行くだろう
空まで届くことのなかった 悲痛の叫びを運ぶ 大地の上を世界中に谺するまで
【谺=こだま】 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
無垢な瞳
泣かないで 悲しい目をしている
大きな目 黒い瞳 世界を映していた
吸い込まれてゆきそうだよ
あなたの覚えた 悲しい世界に
いつから笑顔を忘れたの
いつから笑えなくなったの
泣かないで そう伝えたかったけど
違った 涙さえ 忘れてしまったこと
その瞳は 訴えている
涙を流そう いっしょに
辛い海が干上がるまで 泣こうか
潤いの雨となるまで 泣こうか
あなたの瞳の奥 望む世界が映るまで
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