意志
待ちわびていた空は 朽ち果てた壁のように崩れだす
虚ろな目で彼らは 何を見ているのだろう 収縮してゆく心が痛ましい
止まらない時に 逆らうようにして立ち尽くしてみるけど 自ら呼吸していることに 気づいて驚く
意識の底では明日へと 知らず知らずに命を運ぶ
霞んでしまった視界を取り戻すとき 感じる生命の素直な作用を
湧き出流る真水のように 濁ることなく溢れ
その水流は誰しもの根底を流れている
運ばれて行くのではなく 運んで行こう自らの意志と命で臨む世界に
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いつしか大地と成りゆくもの
大海に小石をポンっと投げ入れた
小さな波紋は波にすぐさま消される
だけど投げ入れ続けよう
投げ入れ続け水面に輪を描き続ければ
そこに誰かいるんだねと
空を渡る鳥たちがチラリと気づいてくれるかもしれない
それでいいんだ
海の底には小石が積み上がってゆく
それはSOS
それは見果てぬ夢
あるいは感動
いつしか心の宝物
いつしか大地と成りゆくもの
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