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作品名:詩抄 IV 作者:鳴瀬羽迦

第18回   輝き/ゆらぎ



  輝き




氷河期の あの凍える時を 過ぎて


地中に 眠る種が 呼吸を始めるように


殻を割る 双葉は 二翼のごとく


柔らかく解れる 繭玉に 包まる心


そっと開いて 羽を伸ばすように 空を仰ぐ


心根は 大地に染みわたり


待っていた瞬間の 眩しさは 放たれる


心から 大地から すべての命から





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  ゆらぎ




緑の木々が 風に揺れ

地球の歌を 歌っている

心を澄まして 委なって

風を感じる ひととき

天空を 渡る雲の

大航海に ついて行こう

雨の ひと滴となって

大地に 染み込み

河の起源と 現れようか

大自然の ゆらぎ

その優しさに 命を預け

時に その厳しさを凌ぎ

みんな 生きている

この 惑星のうえ








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