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作品名:詩抄 IV 作者:鳴瀬羽迦

第14回   Seeker/remember



  Seeker




何処に居るのだろう


此処にこうして居るのに


手に触れるすべては


空気みたい


道行く人々が


擦り抜けてゆくよ


滑らかなメロディが


時を漕ぐように


夢のなか心地よく


でもまだ思うように動けないまま


あの明るい光に


ただ惹き寄せられてゆく


時の風景が


移り変わってゆく




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  remember




絡まった記憶のいと
解きほぐしているよ


いちばん最初の願い
いま思い出している


何が見える其処には
光に包まれた微笑み


帰りたいけど時の中
この地に生きるから


この地にその光覚し
満たしたい全ての魂


腕を広げ抱くように
風を捉えて羽となる


人の心の自由な宇宙
縛るものなんてない


おそれるものもない
自らの描く未来へと





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