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作品名:詩抄 IV 作者:鳴瀬羽迦

第12回   天地光陰/響歌



  天地光陰




星の空を見上げて 何を 待っていたのだろう


月は言う そう 何も来やしないよ


星は言う でも 彗星をみせてあげようか


時間のポケットに ひしめく想い


わたしたちは 空高くに 光を望んでいた


太陽が言う 天より降り注ぐ光は 地の底を照らしはしない


心が叫ぶ この地の虚空より光を放て と







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  響歌




悠久のときを この瞬間を
人は意識して知る


限られた時の中に
心を持つ意味は何なのだろう


この地の向こう
彼の地に立つ 誰かの哀しみも


此処に満ち
宙を覆うのを感じる


生命の律動と 宇宙の鼓動は
重なり響き


生み出した喜びを歌いたい
そして傍らのあなたを包もう


哀しみを包含し
宙に満ち溢れるまで


連なり行く大気の中
彼方の人に届くまで





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