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作品名:詩抄 IV 作者:鳴瀬羽迦

第11回   終わりのない青空/翼



  終わりのない青空




青い空の下
独り立ち尽くす
何処へ向かえばいいのだろう
歩き出しても
また此処に戻ってきそうで


視界を遮るもの
もう何もないけど
戸惑っている


思うままに行こうか
選んだ その向こうにある意味など
今は何も知らなくても
きっと いつか解る日は来る


空っぽなまま
立ち止まっていても
時間は来てしまう


大切なもの まだ触れること出来るのなら
今 求めるものを信じてみようか


巡り巡って
また此処に戻ってきても
見上げる空の色は
きっと 違うものだと思うから




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  翼




風をとらえ
また飛んでみせる
そう誓う


墜ちるたびに
想いを強くして
唇噛みしめ


振り返れば
いろいろな空を
見て来たんだ


墜ちるたびに
羽ばたく力
新たに蓄えて


今は
折れた翼を癒している
もう傷痕は
消えないけど


高く飛べなくてもいい
また違う空を
見てみたいんだ




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