20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:詩抄 IV 作者:鳴瀬羽迦

第1回   SENSE/宙の魚



  SENSE




人生は永遠の縮図のようだと

そう 感じた

そして感謝の中に生きる 今ここに 深く

知らないこと 思いもしないこと

それらは貴方にとって存在しないと言えるかもしれない

でも 存在している

貴方の知らない私が ここに息衝き 暮らしているように

人は見えるものばかりを受け止める

でも 見えない部分はある 鏡には心が映らないように

目に映るものの その奥を見つめてみる

そして 感じる

それは知ること 理解することとは少し違う

それは自らの内から起こすこと





-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


  宙の魚





飛べない鳥 と 思っていたの?

そらは 高すぎる

と 見上げていたね いつかの日々

落とした ため息の 数々

どうして あなたは 鳥だと 思っていたの?

ほら 風の流れが 耳もとで 水の流れになる 聞こえる?

あなたは 泳げることを 知る

天と地を ひっくりかえし その宙を





 【ルビ】宙=そら


次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 4474