レクイエム
雲が渡る青い空をみていると 自然体にもどりゆく心 澄み渡った星の空をみていると 高鳴りはじめる鼓動 風に馴染めば風景に溶け込み 点となる存在 目を瞑ると感じる 無数の想いが描く模様 長く尾をひく悲しみの曲線に 誰かの放った歓びの色が混ざり いつしか陽溜まりのような温もりの音色に 星はふたたび包まれて -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 永遠 どこまで拡がるのだろう どこまで深まるのだろう それぞれの私という波を含みて あなたは溶け込むすべてを待ち続けている この世では役者は常に交代し すべてが入れ代わっても こうして私は私のままであるように あなたもあなたであり続けるのでしょう どこまで深まるのだろう どこまで拡がるのだろう それぞれのあなたを波立たせて 私として現れれば あなたを見つめ返し想う やがて記憶だけとなり 再び集められるときを待ち続けるのかと この孤独の海に漂いて その呼び声に目を覚まし歌い返そう 永遠(とわ)に それは完成することのない でも何も余すことなく欠くこともない 全て
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