空を仰いで 空を仰ぐと 雲に覆われているけど 昼には あの雲の向こうには青空があり 夜には あの雲の向こうには星空がある 天空は悠久のリズムを打ち続けている 人々から溢れ出す たくさんのたくさんの想いが混ざり合う マーブル模様の この地球 ほら 木星辺りからみてみると 小さな小さな点に納まって あなたの胸に輝く 宝石の粒みたい やがて気流に押され 雲間に青空が見えてくる 陽の光が差し込めば 黄金色に染まり始める雲に 涙拭われ きっと 人の心もそうだよね 雲の向こう 青空は星空は広がっている 天空は悠久のリズムを打ち続けている -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 人工の街 闇のせまる 夕暮れのとき ドアを開けて 外気のなかへ 風が挨拶を 交わすよ なめらかな気流 するりと 金星を目印に 坂を登る 丘の上 見晴らしのよい 風は渡ってくる 遊ぼうと 喧噪の街を 遥か遠くに感じる 灰色のビルも アスファルトの道も 夜に 沈んでゆく 浮き上がる 人工の灯を 綺麗だと 思うときもあるけど 見えなくなってしまった あの星空の 遺骸のようにも感じ 人も この街のように 人工の生き物に なってしまうのだろうか 心も身体も その住処にあわせ 変化するのなら ただ風だけが 今も 運んで来てくれる 忘れそうな 自然の息吹を 吹かれるまま 見つめる 深まりゆく 夜の空を 目覚めを待つ 微かな希望を
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