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作品名:詩抄 III 作者:鳴瀬羽迦

第2回   水の星/ちいさなほしのゆめ
     
     
     
     水の星
     
     
     
     
     雨が降るよ この星には
     
     河が走る 海が在るよ
     
     水の星だね この星は
     
     透き通る水に 足を浸した
     
     夏の思い出 どこに終われたの
     
     心があるよ この星の住人には
     
     涙があるね 海みたい
     
     波をみてごらん 心みたい
     
     もしかしたら命も そんな感じ
     
     現れたり消えたり 波打っている
     
     みんなひとつの 海から生まれて
     
     みんなひとつの 星の上
     
     
     
     

     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
     
     
     
     ちいさなほしのゆめ
     
     
     
     
     ちいさなほしの うえ
     いま そらをみあげて
     たいきはなにものをも
     こばむことなくつつむ
     
     
     ちいさなほしの たみ
     わたしたちは どこへ
     むかいたいのだろうか
     
     
     こんらんと かっとう
     ふかまるきずのいたみ
     みんなしっているけど
     くりかえしくりかえす
     
     
     ひとりひとりのこころ
     にくしみもいとしさも
     よろこびもかなしみも
     むげんに わきあがる
     それはひとつになって
     ちいさなほしのいしき
     
     
     わたしたちは どこへ
     わたしたちは なにを
     
     
     そのといかけのこたえ
     しっているはずなのに
     おもうようにならない
     ちいさな ほしのゆめ
     
     
     
     
     


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