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作品名:詩抄 III 作者:鳴瀬羽迦

最終回   透き通る闇の/詩い人
          
     
     
     透き通る闇の
     
     
     
     
     光のない暗黒世界は
     
     何か存在しても
     
     手探りしなくては確かめられず
     
     その正体も見極められない
     
     判断できない状態の迷路のような時空
     
     星の光を灯した宇宙に想う
     
     確かめたかったのだろうか
     
     自分自身の存在を
     
     漆黒も透き通る闇と変わり
     
     その美しさを眺める人間が
     
     地球に生まれた
     
     
     
     
     
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     詩い人
     
     
     
     
     風に触れ
     
     空を仰ぎ
     
     森を歩み
     
     星を数え
     
     月に祈り
     
     海を見つめ
     
     口遊む想いは
     
     地球の囁き
     
     人は時に
     
     詩人になり
     
     魂に刻む
     
     此処に生きた
     
     密かな証を
     
     
     
     


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