惑星の夢 手のひらに乗せた青い宝石に 水の惑星の夢をいつか見たんだよ 青い透きとおる光りに焦がれて ほんの短い時間と交換した いろいろなことが降り積もったね 嗚呼 記憶を埋め尽くして もう 忘れてしまったのかな 青色の空を見上げてみたくて 空の色を映す滑らかな水に触れてみたくて 風の心地よさを知りたくて きっと望んだのはそれだけだった いろいろなことが意識を濁す 嗚呼 空には灰色が重ねられ もう 二度とみることないのかな 化石になった想いを掘り起こしてみるよ 意識の地中に眠るそれは 手のひらに乗るくらいの小さな結晶になっていた もう一度 と祈りを込める 今 強く握りしめる -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 無我そして夢我 二つの小さな窓を閉じると
私という宇宙との境は消えてゆく この宇宙はたったひとつ なのにどこから来たというのだろう なのにどこへ帰るというのだろう 幾重にも幾筋にも煌めく粒銀河 現れたり消えたり織り上げられて 宇宙は魂に満ちている 魂はときどき二つの小さな窓を開く そして私になってみる
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