万物流転 いつもと同じように目を覚ました いつもと同じように滑り出す一日 いつもと同じように朝食の仕度をする
代わり映えのしない朝食のメニュー だけど 今朝のお皿のレタスは 昨日のお皿のレタスとは違う 同じに見えても 明らかに違うもの だって昨日のレタスは もう食べてしまって 新しい房から剥がした葉だから 毎日は同じようなことの繰り返し だけど 全ては刻々と変化していて 昨日と同じものなど全くない 身体の芯からでさえ 細胞は零れ落ち 毎日 同じようであっても 瞬間の全ては新鮮 それらは目に見えるスピードではないこともあり 人は 大きく変化して気づき 奇跡だ なんて思うのかもしれない -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 雨上がりの朝 飛べずにいた鳥たち 雨は止んだよ 膨らませた羽毛 羽ばたかせて もうすぐ朝が来る まだ目覚めない街にも さえずりの輪唱 白んだ空に響いた 今日が始まる 人々の中にも 空を仰いで こうして時は送られてゆくんだね
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