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作品名:
詩抄 II
作者:
鳴瀬羽迦
第10回
初秋/道端
初秋
黄金色に染まる窓
秋に呼ばれた
どこかへ行きたいな
真っ青に高く突き抜ける空を見に
金色に光る野原を歩きに
風よ連れて行って
懐かしい風景の中へと
窓を開け放てば
目映い季節のひとこま
今しかみつけられない実を探しに行こう
風よ連れて行って
記憶に蘇る景色のなかへと
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道端
澄んだ青い花
転がる蝉の亡がら
寒さに咲いていた
昨日まで鳴いていた
どこか力強く
どこか儚く
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