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作品名:詩抄 II 作者:鳴瀬羽迦

第10回   初秋/道端
     
     
     
     初秋
     
     
     
     
     黄金色に染まる窓
     
     秋に呼ばれた
     
     どこかへ行きたいな
     
     真っ青に高く突き抜ける空を見に
     
     金色に光る野原を歩きに
     
     風よ連れて行って
     
     懐かしい風景の中へと
     
     窓を開け放てば
     
     目映い季節のひとこま
     
     今しかみつけられない実を探しに行こう
      
     風よ連れて行って
          
     記憶に蘇る景色のなかへと
     
     
     
     
     
     
     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
     
     
     
     道端
     
     
     
     
     澄んだ青い花
     

     転がる蝉の亡がら


     寒さに咲いていた
     

     昨日まで鳴いていた
     

     どこか力強く
     

     どこか儚く








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