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作品名:詩抄 I 作者:鳴瀬羽迦

第9回   水源/かたむすび
     
     
     
     水源
     
     
     
     
     ただ 浮き草を流し
     
     ただ 映る影に想い捕われて
     
     ただ 濁りゆく
     
     全てを映す 全てを浮かべる
     
     その 湛えられた水であることを 忘れたまま
     
     その 水源の深みも 忘れたまま
     
     でも 水底では 絶えることなく
     
     透き通る水が 湧き上がっている
     
     いつか 押し流すだろう
     
     そして 光を感じるのだろう
     
     
     
     
     _______________________________
     
     
     
     かたむすび
     
     
     
     
     ああしたから こうなった
     
     こうしたら そうなる
     
     なんて 行ったり 来たり
     
     こうしなくちゃ そうならない
     
     そうなるには こうするべきだ
     
     なんて シミュレーション
     
     思考の糸が からまって
     
     ほら 頭の中に かたむすび
     
     ちょっと ほどいてみませんか
     
     
     
     
     


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