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作品名:詩抄 I 作者:鳴瀬羽迦

第1回   うたうたい/自己
     
     
     
     うたうたい
     
     
     
          
     ことばのかけら
     おもいのはへん
     
     つなぎあわせて
     ものがたりをあむ
     
     きのうはそこに
     にげたくて
     
     きょうはここに
     みつけたくて
     
     あすにおもう
     わすれたくない
     
     もうにどと
     うしなうことなく
     
     こころの
     きびなること
     
     そのよろこび
     そのかなしみ
     
     
     
     
     ______________________________



     自己
     
     
     
     
     パンクするほど知識を詰め込む
     でも使い方をみつけられない知恵の輪
     
     やたら評価を気にする
     自分を信じられなくする社会の魔法
     
     ほんとうの気持ち一人ひとりの胸にあるのに
     世界は裸の王様の物語
     
     号令がかけられて
     逆らえない流れの一筋になる催眠術
     
     あなたは誰なのでしょうか
     押し付けられた配役
     
     
        忘れてしまう
        いつの日か
        上塗りの記憶なんてものは
        刷り込まれた知識も
        消えてしまう
     
     
     心に着込んだ衣服を脱げば
     私はそこにいるね
     
     
     
     _______________________________

     うたうたい=詩詠い


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