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作品名:月影想詩 作者:鳴瀬羽迦

第2回   鏡の静夜/ハーフムーン
   
   
   
     鏡の静夜
          
     
     
     
     夜の道を歩く
     今宵は月が冴えまする
     
     冷たい風は頬に凍みるけど
     透き通る闇は
     気持ちまで透き通らせるようで
     
     星々の幻想の詩が
     聞こえてきそう
     地球をくるむ薄い大気の層を透かして
     
     夜空の雲は淡い霧みたい
     天を横切る不思議な生き物みたい
     
     白日は高く感じる空も低い天井なのかと
     点よりも小さな自分を思う
     
     こんな小さな生き物の眼からは
     限りある距離しか見ることできないのだけど
     透き通る闇は
     心の奥に果てしない無限を映すようで
     
     
     
     
     
     _________________________________
     
     

     ハーフムーン
          
     
     
     
     雨の日が 続いていた
     
     とても久しぶりに
     夜色に染まる空を見上げる
     
     二分の一の月の光が眼に飛び込んで
     
     半分の輝きに 嬉しさを感じ
     半分の暗がりに 不安を覚えた
     
     なぜか胸を締め付けられるような
     
     月よ なにを語りたいの
     月よ なにを教えたいの
     
     もう半分の光 海に落としてきたのか
     
     雨の匂いが残る街に
     今はただ 佇むばかり
     
     時が明けたら 探しに行こう
     もう半分の光の行方





     
     
     
     


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