20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:日々の小窓と宇宙の扉 作者:鳴瀬羽迦

最終回   星空に想う



     星空に想う
     
     
     
     
     
     私には直径10万光年がどれくらいの距離なのかは実感できないけど
     
     虚空に思い浮かべる――ハロに包まれた回る銀盤の――天の川銀河は
     まるで真珠の粒のように小さく 宇宙の雫のようにも感じられて
     
     私たちの存在は小さすぎて見えない いることさえ わからないほど
     
     そうした――数千億個と推定される――無数の銀河が
     広大な宇宙空間に見えない糸で繋がっているように感じられる
     
     時には この広大な宇宙空間も もしかしたら点のような存在にさえ思え
     そして点というものは無限に展開できるものらしいとも聞いた
     
     人類――その一人ひとりの人間――の視点は 無限に展開できる点の
     その一部分をクローズアップして観ている顕微鏡のように思える
     
     ときに 人の意識は自分を個と感じさせ 他と分断されているように思わせる
     でも私たちの全ては この宇宙から生成された存在であるんだ
     
     異質なものなど なにもないんだ
     
     この宇宙があり この天の川銀河があり その銀河のオリオン腕に抱かれた
     この太陽系の 惑星地球の存在があって 私たちは顕現し生きている
     
     


← 前の回  ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 61