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作品名:NEW WROLD〜Side Story〜 作者:月野 智

第16回   設定資料集<2>
『AUOLP広域宇宙運送業務規約』
広域宇宙運送業者が守るべき法令の総称。
本文中、ギャラクシアン・バート商会がよく使うのが第52条13項特記である。
第52条13項は以下の通り。
「広域宇宙を航行する輸送船が、交戦区域に遭遇した場合、速やかに退避、または、迂回すること」
第52条13項特記は以下の通り。
「特別記述事項
1、積載物が生命体であり、その生命が危機にある場合。
 2、時間制限のある爆破物である場合。
 3、時間制限があり、尚且つ、レベル4以上の有害物質、または、細菌、生物であり、速やかに処置をせねば、広域宇宙に何らかの有害な影響がある場合。
4、その他、積載するものに、交戦区域を航行せねばならない特別事由がある場合。
上記に該当するものを積載している場合、輸送船は、交戦停止命令、または、進路を確保するための砲撃権を有する」
ギャラクシアン・バート商会は、この特記を盾にして、交戦宙域を突破するという暴挙に出る場合が多々ある。

『広域宇宙運送業社ギャラクシアン・バート商会』
本編の第二の主役と言うべき広域宇宙運送業者の名称である。
代表取締役はショーイ・オルニー、専務取締役はトーマ・ワーズロックである。
下手な惑星国家の駆逐艦より高性能な武装輸送船「バート」を所有し、かなりの資産を持つ企業と推測される。
本社は惑星アルキメデス置かれ、首都プラトンに本社ビルを構えている。
本編には「バート」しか登場しないが、実際には、「バート」の他に12隻の武装輸送船を所有している。
ショーイとトーマが弱冠17歳で起業し、みるみる成長していったある種のベンチャー企業で、従業員数は、地上勤務と輸送船の乗組員を合わせて152名である。
社員数がすくないのは、全てが緻密なコンピュータ管理によってオートメーション化されているからだと推測される。
尚、社長と専務自らが輸送船に乗り込んでいるのは実に珍しいことである。

『アンドロイド』
人工知能(AI)を有する、極めて人間の姿に近い人工人体(ロボット)の総称である。

『セクサノイド』
アンドロイドの中でも、より緻密で複雑な情緒プログラムが組まれ、人間の感情を20%以上理解し、自らも人間と同じ感情を持つ超AI搭載型高知能人工人体の総称。
自らの体つきや、組み込まれた情緒プログラムにより、自分が、人間で言うところの男性であるか、女性であるかも自覚もできる。
尚、戦闘用セクサノイドタイプΦヴァルキリーについては、次の項目で詳しく紹介します。

『ワープ航行』
一瞬で宇宙空間の広範囲を移動する航行方法。
本作品では、SF巨編「スタートレック」と同じ理論のワープ航行を用いている。
以下、ウィキペディアより抜粋。
『スタートレック』シリーズでいう「ワープ」は、ワープフィールドを発生させて宇宙船を包みこんで相対性理論による速度の限界を打ち消し、光速を超えることを可能にするというものである。従って、宇宙船は通常の宇宙空間内に留まっている。また、「ワープ」という言葉は速度の単位としても使われている。ワープスピードを係数として、光速との累乗により求められる。

尚、本作では、このワープフィールドに突入することをワープイン、ワープフィールドから離脱することをワープアウトと呼んでいる。

『重力制御システム』
宇宙空間は無重力である。そのため、長い間宇宙空間に留まると、人体には様々な影響が出る。それを回避するために、宇宙を長く航行する船には、惑星にいるのと同じような重力と気圧を発生させる、この重力制御システムが取り付けられている。


『デボン・リヴァイアサン』
惑星トライトニアのバークレイ政権に異議を唱える過激なテロ組織の名称。
元帥マルティン・デボンを中心に、9名の幹部以下数千人の構成員で組織され、艦隊を持つほどの大きなテロ組織である。
元来、トライトニアの実力者であったマルティン・デボンが、自らの手にその権力を取り戻すために組織した。
本編「第一、二序曲」で勃発した、惑星アルキメデスのクーデターを発案したのは、このマルティン・デボンである。

『アルキメデスの蜂起』
宇宙の頭脳と称される惑星アルキメデスで起こった軍事クーデターの名称。
マルティン・デボンが、アルキメデスの科学技術力に目をつけ、秘密裏にアルキメデス軍幹部に交渉を持ちかけ、それに乗った軍部が行政府に反旗を翻した。
マルティン・デボンは、これによってアルキメデスの実権を握り、惑星トライトニアを追い込もうとしたのだが、ガーディアンエンジェルの介入によって失敗に終わった。

『電子戦』
この作品の電子戦とは、コンピューターネットワーク回線、または、特殊な回線を使って敵艦、もしくは敵基地のコンピュータに侵入し、そのシステムを狂わせたり、破壊したり、もしくはジャックしたりする、いわゆるハッキング行為を差す。
戦闘時において、航行システムを停止させたり、火器をジャックしたりする場合もあるが、そこまで出来るのは、かなり天才的なハッキング技術を持つ人間だけである。
通常は、敵艦の火器照準を狂わせる、計器を狂わせるといったところがせいぜいであるが、それでもかなりの痛手になる。
電子戦を仕掛けても相手のファイヤーウォールに弾かれたり、敵艦オペレーターの防御で侵入できなかったりする場合も多いと推測される。
しかし、対空砲火の裏側で熾烈な電子戦が繰り広げられているのは事実である。
セラフィムにおいて、この電子戦を担当するのはレーダー通信セクションのオペレーター達である。
代表的な天才電子戦技術者は以下の通り。
ショーイ・オルニー ⇒第二序曲でアルキメデスの長距離レーザー砲をジャック。
           交響曲第二楽章では、デボン・リヴァイアサンの戦艦シノノメの火器制御システムをジャックし、戦艦ワダツミを砲撃。
リリアン・カーティス ⇒交響曲第二楽章で、惑星トライトニアのレーダー通信システムを破壊し、タイプΦヴァルキリーのAIに侵入するなど、とんでもない力量を発揮している。
           尚、電子戦でショーイとまともに遣り合えたのはこのリリアンだけであるという。

NW−遺伝子を持つソロモンやハルカも、その気になれば、電子戦において凄まじい能力を発揮すると思われるが、電子戦は職務外であるため、よほどでない限り手は出さない。


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