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作品名:NEW WROLD〜Side Story〜 作者:月野 智

第15回   設定資料集<1>
スペースオペラ『NEW WORLD』
月野 智 原作の長編SF小説である。
2007年、9月より、オンライン小説サイトe−Bookersならびに、NEWVELライブラリーで連載開始。
2008年9月の時点で八章、200万字を越える大長編小説となっている。
しかし、まだ完結はしておらず、現在でも、連載続行中である。

NW→『NEW WORLD』を略した語。

ボイスドラマ『NEW WORLD』とは、文字通り、SF小説「NEW WORLD」を、声劇、つまりボイスドラマ化したものである。

NW推進員会→ボイスドラマNWを製作している、クリエイター集団の名称である。


『ストーリー概要』
現代から、遥か数十世紀の未来。
増えすぎた人類は地球環境を破壊し、温暖化によって七大陸は全て水没。
大気のオゾンホールは広くなり、太陽からの紫外線や放射線によって、地球は人が住める状態ではなくなった。
そのため、人類は、自らが破壊した母なる惑星を棄て、広大な宇宙空間に新たなる居住地を求めた。
そして、人類が居住地とするに相応しい惑星を探し出し、またそこで、同じ歴史を繰り返すことになる。
人類が宇宙進出をして数十世紀、惑星国家のようにして存在する謎の巨大組織、ガーディアンエンジェル。
秀でた科学技術力、強靭な軍事力を誇るガーディアンエンジェルは、NW遺伝子という、不老の完全な遺伝子を作り上げた・・・広大な宇宙に一握りもいないNW遺伝子児、ハルカ・アダミアン。
奇跡であるがゆえに宇宙の騒乱を招くことになるNW遺伝子。
そのNW遺伝子を巡る激しい攻防と、NW遺伝子児ハルカを取り巻く人々の複雑な人間模様を描く。

〜用語解説〜

『惑星国家』
地球を離れた人類は、新たなる居住惑星を開拓し、大地を耕し、街を作り、そして、行政機関を設けた。
基本的に、一つの惑星には一つの行政機関しか存在しないため、惑星単位で国家と呼ぶ。

『広域宇宙』
行政機関がおかれた多くの惑星や星系をまたぐ広範囲宇宙空間の総称。

『ガーディアンエンジェル』
物語の中核となる謎の巨大組織。
以下、本文抜粋。
“どの惑星国家に属さない独立した大組織であり、その存在意義を真実に知る者はごく限られている。
強力な組織力、優秀な頭脳、そして、強靭な軍事力、その全てを有する一大組織”

本拠地は人工惑星メルバであり、12人の元老院によって統括、統率されている。
優れた科学技術力を持ち、彼らが所有する戦艦や、それに装備される武器などは、どの惑星国家も真似出来ないほどの高性能を誇る。
常に優秀な人材を確保している。
NW−遺伝子と呼ばれる“不老の完全な遺伝子”を作り上げたのも、このガーディアンエンジェルである。


『NW−遺伝子』
人間の細胞組織は年齢と共に衰えて、やがては老いて死ぬ運命にある。
しかし、このNW−遺伝子を持つ人間は、ある一定の年齢に達すると細胞単位での老化が停止するため、そこから老いることはない。
この作品では、細胞分裂を繰り返すたびテロメア※が短くなることが老化の一端という仮説を元に構成された作品であるため、本文中、NW−遺伝子を持つ人間は、テロメアが短くならないために老化しないと位置付けている。
NW−遺伝子の特徴は、老化しないほかに以下のものが上げられる。
・ 人間が死ぬまでに30%しか使用されない脳細胞を、70%以上の領域で使用できるため、天才的な頭脳を持っている。
・ ありとあらゆる細菌やウィルスに強いため、病気になることはない。
・ 基本的には、温厚で柔和な性格を持つ。
このNW−遺伝子は奇跡の遺伝子であるが、その反面、人類が持ち得なかった脅威の頭脳を所有しているため、それを悪用されたときが正に脅威である。
NW−遺伝子を持つキャラクターについては、キャラクター裏設定集にて。


※テロメアは特徴的な繰り返し配列をもつDNAと、様々なたんぱく質からなる構造である。真核生物の染色体は線状であるため末端が存在し、この部位はDNA分解酵素や不適切なDNA修復から保護される必要がある。テロメアはその特異な構造により、染色体の安定性を保つ働きをする。原核生物の染色体は環状で末端がないためテロメアも存在しない。また、テロメアは細胞分裂における染色体の正常な分配に必要とされる。
テロメアを欠いた染色体は不安定になり、分解や末端どうしの異常な融合がおこる。このような染色体の不安定化は発ガンの原因となる。テロメアの伸長はテロメラーゼと呼ばれる酵素によって行われる。この酵素はヒトの体細胞では発現していないか、弱い活性しかもたない。そのため、ヒトの体細胞を取り出して培養すると、細胞分裂のたびにテロメアが短くなる。テロメアが短くなると、細胞は増殖を止めた細胞老化と呼ばれる状態になる。細胞老化は細胞分裂を止めることで、テロメア欠失による染色体の不安定化を阻止し、発ガンなどから細胞を守る働きがあると考えられている。また老化した動物やクローン羊ドリーではテロメアが短かったことが報告されており、テロメア短縮による細胞の老化が、個体の老化の原因となることが示唆されているが、個体老化とテロメア短縮による細胞老化との関連性は現段階では明らかではない。
(ウィキペディアより抜粋)



『惑星連合AUOLP(オールプ)』
高水準の行政機関が置かれた15の惑星が常任理事となって組織される、『アライアンス・オブ・ユニバーサル・オーシャン・ライブ・プラネット(ALLIANCE  OF UNIVRESAL OCEAN LIVE PLANET )』通称。
現代でいうところの国際連合のような機関である。
このAUOLPに加盟した惑星は、AUOLPが管轄する様々な特典がうけられる。
AUOLPO活動内容は主に、広域宇宙の治安維持、惑星間を又にかける犯罪者や犯罪組織の逮捕摘発、惑星間あるいは一惑星国家の紛争や闘争等の解決や仲裁、新たな惑星の開拓、特許や商標登録の管理など、多岐に渡っている。
宇宙有数の連合艦隊を保有し、その規模は、どの惑星国家よりも大きい。
なお、本編「交響曲第二楽章」の後半から登場する警察機構ハーレン・シュテンブルグは、このAUOLPが管轄する独立艦隊である。

『AUOLP警察機構ハーレン・シュテンブルグ』
広域宇宙の治安維持のために組織された独立艦隊の名称。
以下、本文を抜粋。
“優れた機動力を誇るその艦隊は、犯罪者の船を接近戦で攻撃し、網状の強力な磁気レザーで船を航行不能にすると、強靭な急襲部隊を船内に送り込んで拿捕する戦術を取るために、「宇宙蜘蛛」などと呼ばれ、凶悪な組織犯罪者たちが最も恐れる存在でもあった。”
このハーレン・シュテンブルは、「交響曲第二楽章」から登場する。

『広域宇宙運送業』
本編に登場する「ギャラクシアン・バート商会」に代表されるように、複数の惑星や星系を又にかけ様々な物資を輸送する業者のこと。
2惑星間以上の物資輸送を職業にする場合、惑星連合AUOLPの承認ライセンスが必要となる。
ただし、ライセンス取得には金銭が必要であり、登録料はライセンス種類によって異なる。
ライセンスは以下の通り。

「広域宇宙運送業ライセンスAA」
10惑星以上の広範囲にわたっての物資輸送、および、レベル4以上の危険物輸送に関わる業者にのみ進呈される。
犯罪組織などの危険因子にまったく関わりがなく、経営者および、従業員に犯罪歴がないことが無いことが必須条件である。
AUOLPの定めた法令を重視し、尚且つかなりの優良企業でなければライセンスAAは取得できない。
このライセンスはなかなか承認が下りないことで有名。
ちなみに、ライセンスAAを取得するには、莫大な登録料とライセンス取得料が必要となる。
尚、一度ライセンスAAを取得すると、AUOLPの加盟国ならどこでもノーチェックで入港できるという特権を持つ事になる。
ギャラクシアン・バート商会はこのライセンスAAを取得している。

「ライセンスA」
10惑星以上の広範囲にわたっての物資輸送、および、レベル4以下の危険物輸送に関わる業者にのみ進呈される。以下省略。

「ライセンスB」
10惑星以上の広範囲にわたっての物資輸送に関わる普通貨物運搬業者に進呈される。
以下省略。

「ライセンスC」
2惑星以上10惑星以下の星間内で、物資輸送に関わる普通貨物運搬業者に進呈される。
以下省略。


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