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作品名:NEW WORLD〜交響曲第一楽章〜 作者:月野 智

第34回   【LASTACT  Fly Me To The MOON】7
             *
バートの通信士ルツ・エーラは、怒った顔をしながら、長い通路を、船長の私室へ向けて歩いていた。
 あの連中がああなのは、やはり、上司の監督責任だと、ルツはひたすらそう思うのである。
 別に、馬鹿騒ぎをするのは構わないが、あの部屋の凄まじい散らかり様だけはどうにも我慢がならない。
 そうなるとやはり、此処は、少し癪ではあるが、「今日は絶対に口なんか聞いてやらない!」と思っていたショーイに相談するしかない。
 自分の部屋をあれだけ綺麗にしておくぐらいだ、多少の規律を作るぐらい造作もないはず。
「これで妙な返答をしてきたら、今度こそ絶対に口聞いてやらない!」と心に決めて、ルツは、ショーイの私室のオート・ドアを潜ったのだった。
部屋の明かりは点いておらず、ただ、デスクの上のスタンドだけが照らし出すほの暗い空間に、鮮やかな赤毛がたおやかに浮かび上がっている。
ルツが部屋に入ってきたことには、気付いているはずだ。
だが、ショーイは、眼鏡を外した紺色の裸眼で、真っ直ぐにディプレイを見つめたまま、ひたすらコンソールを叩くだけで、全くこちらを振り返らない。
その態度にムッとしながらも、ルツは、そんな彼の傍らに立って、さも不機嫌そうに言うのだった。
「ちょっと、ショーイ!娯楽室の惨状、ほんともう好い加減して欲しいんだけど?
あなた船長でしょ?何か規律でも作ってよ!」
蛾美な眉を吊り上げたまま、ルツは、相談というよりも、寧ろ、文句とも言うべきことを口にして、デスクで黙々とコンソールを叩いているショーイを睨みすえたのである。
だが、やはりショーイは振り返らない。
この野郎・・・っ!と、思わず心中で悪態をつき、ルツは、苦々しく眉間を寄せる。
すっかり機嫌を害して、赤い髪が緩やかなカーブを描くショーイの端整な横顔を見やると、細い腰に両手をあてがいながら、ルツは言うのだった。
「そんなに私とは話たくないのかしらっ?!だったらいいわよ!もう何も頼まない!!まったく!どいつもこいつも・・・・っ!ほんっとにこの船の連中はまともじゃないんだから!!」
ルツは、鬼気として眉を吊り上げ、長い黒髪を揺らしてデスクに背中を向けた、その時である。
そんなルツの耳に、もう聞きなれた冷静な声が響いてきたのだった。
「君は、少し待つ、ということも出来ない人なのかい?」
ふと、コンソールを叩く手を止めてそう言ったショーイを、ひどく憤慨した様子でルツが振り返る。
「なによ!答えなかったのはそっちの方でしょ!?そんなこと言うなら、『少し待て』って一言言えばいいじゃない!?」
ばんとデスクの角を叩いて、ルツはそう反論した。
緩やかな曲線の前髪の下で、ふと、彼の知的な紺色の瞳が細められる。
怒り心頭するルツにゆっくりと振り返ると、ショーイは、片手で前髪をかきあげながら、ワイシャツの肩で深いため息をついたのだった。
何を言われるのかと、ルツは、身構える。
だが、その口から出た言葉は、予想外だにしない言葉だった。
「確かに、そうかもしれない・・・君の言う通りだ、今のは僕が悪かった、謝るよ」
「・・・・・・っ!?」
余りにも信じがたいその言葉に、ルツは、拍子抜けしてぽかんと唇を半開きにしてしまう。
そして、長い睫毛に縁取られた黒い瞳をぱちぱちと瞬きさせると、驚愕した顔つきで、ショーイの端整な顔をまじまじと凝視したのである。
「な、なによ・・・気持ち悪いわね・・・っ?何、素直に謝ってるのよ?」
「僕が反論すれば、君も反論する、そうだろ?」
「そ、それは・・・そう、だけど」
「反論に反論を重ねたところで、僕はまた君を怒らせるだけだ・・・だから、非を認めて謝った。言葉にしないと伝わらない・・・僕はそれを君から学習した、でも、なかなか応用がきかなくてね」
冷静な口調と表情でそう言って、ショーイは、椅子に深く背中を凭れかけると、ゆっくりと足を組みながら、紺色の知的な瞳で、呆然としているルツを仰ぎ見る。
実にショーイらしい言い方だと思いつつ、ルツは、僅かばかり困ったように眉尻を下げ、やはり大きくため息をついて、そんな彼の紺色の瞳をひたすら見つめるのだった。
「そう・・・・・・じゃ、訓練しなくちゃね」
ルツの言葉に、ショーイの唇が、また、あの、少年のような微笑を浮かべて、「そうだね」と素直に答えた。
また、この笑顔に丸め込まれるんだわ・・・と、ついつい頬を赤らめて、ルツは、両手を細い腰に当てたまま、苦々しく唸ったのである。
「もう・・・ブリッジでもそういう風に微笑(わら)ってくれれば、いちいち、目くじらも立てないのに・・・・・・本当に、損な性格してるんだから」
「よく言われるよ」
苦笑じみて唇の角をもたげると、ショーイのその瞳が、再びディスプレイの方を向く。
ルツもまた、そんな彼の目線を追ってディスプレイを顧みるのであった。
今、ディスプレイに映し出されているのは、オリハラル粒子サイクロン砲と思しき砲門の設計図だ。
だが、現在バートが搭載しているものとは、少し形状が違うようである。
ルツは、不思議そうに首を傾げながら聞くのだった。
「新型の砲門でも作るつもりなの?これ、オリハラル粒子砲でしょ?」
「そうだよ」
ショーイはそう答えて、再び、コンソールを叩きはじめる。
その指先をちらりと見やりながら、更にルツは聞くのだった。
「新しい砲門を、バートに搭載するの?」
「いや・・・」
「違うの?」
「違うよ」
「じゃ、なに?どうしてこんなの設計してるの?」
「もう随分と前から、ソロモンに打診されたんだ・・・オリハラル粒子砲を、ガーディアンエンジェルの新型艦に提供して欲しい・・ってね。勿論、有料で」
「そうなの?!」
「ああ・・・ずっと断ってたけどね」
「・・・・じゃ、何で・・・?」
「気が変わったからさ」
「え?」
「提供する気になったからだよ」
「どうして?」
「どうしてかな」
そう言って、ショーイは、唇だけで小さく笑う。
ルツは、ますます不思議そうな顔つきをして、そんなショーイの横顔を覗き込むのだった。
ショーイは、コンソールを叩く手を止めないまま、静かに言葉を続けた。
「ねぇ、ルツ?君は、どうしてガーディアンエンジェルの船に乗っていたんだ?」
突然の唐突な質問に、その意図が判らず、ルツは、きょとんと目を丸くしてしまう。
そして、なにやら難しい顔つきをして片手を綺麗な顎にあてがうと、しばしの間を置いて、唸るように答えて言ったのだった。
「どうして・・・って聞かれると、ちょっと困るけど。大学生の頃に、“君は必要な人材だ”って、ガーディアンエンジェルの関係者に言われたから・・・かな?」
「つまり、“スカウト”ってことだね・・・・・・僕の知る限り、それがガーディアンエンジェルの人材確保の基本だ。優秀な人材であれば、例え元は敵対していた惑星国家の人間であろうと、仲間として迎え入れる。だけど彼らは、強制はしない、あくまでも本人合意の元で、ガ―ディアンエンジェルの船に乗りたいという人間だけを、その船に乗せる。
寛大というか、糸目がないというか、本当に変わった組織だよ・・・・
ねぇ、ルツ・・・・・君は、どうして“ガーディアンエンジェル”という組織が、この宇宙に存在してると思う?」
「え・・・・・?」
ルツは、思わず答えに困って綺麗な眉を眉間に寄せた。
そういえば、と、ルツは思う。
ガーディアンエンジェルは、この宇宙に存在するどの惑星国家にも属さない巨大な組織である。
科学水準も高く、秩序も倫理も徹底されている。
その上、ガ―ディアンエンジェルという組織を構成する人間たちは、多方面の専門分野、知識において“優秀”と称される人間たちばかりであった。
ルツの専門分野は、システムプログラミングである。
だからこそ、セラフィムでは、レーダー通信と各種の電子戦、つまり、主砲照準やレーダー、通信網、航行システム、制御システム等を混乱させるために、セラフィムのコンピュータに侵入してくる“ウィルス”を撃退する任務を負っていたのだ。
その逆で、敵のコンピュータに侵入する場合もあった。
アルキメデスの蜂起の際、ショーイと共に、地上から宇宙空間の敵を迎撃する「長距離レーザー砲」をジャックしたのが良い例である。
それは、ルツの技術の賜物に他ならない。
つまり、ガ―ディアンエンジェルに所属する人間は、皆とても優秀な人材なのだ。
ガ―ディアンエンジェルは、そうやって優秀な人材を集めながら、組織を運営している。
しかし、「何故、存在しているのか?」と聞かれたら、流石に返答に困ってしまう。
少なくとも、“ガーディアンエンジェル”という組織は、ルツが生まれるずっと以前からこの宇宙に存在し、その存在は、どの惑星国家も認識していた。
ルツは、再び難しい顔つきをして唸ってしまう。
「どうして、だろう・・・?“ガーディアンエンジェル”は、私が子供の頃から、まるで、惑星国家の一つみたいに存在してたから・・・それが普通だったから。
だから、どうしてなんて・・・・・セラフィムにいた頃も、しみじみ考えたことはないわ。
『自分は、ガ―ディアンエンジェル軍の一員』って感覚。でも、ガーディアンエンジェルの主旨の中には『人類のエデン回帰』っていう項目がある。しいて言うなら、そのための組織・・・」
その返答に、ふと、コンソールを叩く手を止めて、ショーイは、冷静な顔つきでゆっくりとルツを振り返ると、静かな口調でこう言うのだった。
「『人類のエデン回帰が、ガ―ディアンエンジェルの主旨でありその存在意義である。
そして、蒼い惑星は、生きている』。
父が死んだ時、彼のコンピュータに暗号化されて残っていた一文だ・・・・とても単純明快で、それでいて、具体性のかける内容だとは思わない?」
「え?」
ルツは、再び不思議そうに首を傾げて、そう言ったショーイの顔を真っ直ぐに見つめすえる。
ショーイは、冷静な表情と口調のままで言う。
「彼らの言う『人類』とは、一体、誰のことを差しているんだろうね・・・?
少なくともソロモンは君に・・・いや、セラフィムに乗っている船員達に、『エデンに帰ろう』とは言わなかっただろ?」
「・・・・勿論、言われてない」
「と、いうことは、ガ―ディアンエンジェルの船に乗っている人間は、少なくとも主旨上の『人類』にはあてはまらない。それに、“エデン”と呼ばれる人類発祥の惑星(ほし)は、既に壊滅している。その座標すら、どの惑星国家のデータベースからも消されていて、あの惑星(ほし)が、この宇宙の何処にあるのか・・・知っている人間はいないはずだ。
それなのに、何故、彼らは、『人類のエデン回帰』を、その主旨に掲げているんだろうね・・・?不思議だとは思わない?」
 「・・・・確かに、そうだけど」
 思わず押し黙ったルツに、ショーイは、唇だけで軽く微笑して見せると、言葉を続けた。
「何故、彼らは、そんな具体性のない事柄を主旨としているのか・・・
何故、彼らは、NW−遺伝子という奇跡の遺伝子を産み出したのか・・・・。
もう随分と長く、ガ―ディアンエンジェルの人間と関わっているけど、実際、流石の僕でも、よくわからないんだよ・・・・尤も僕は、“ガ―ディアンエンジェル”という組織と関わっているというより、“レムリアス・ソロモン”という人間と、関わっているだけだけど」
「だから、ソロモン艦長になら、オリハラル粒子砲を提供しても良いって・・・ことなの?」
そんなルツの問いかけに、ショーイは、組んだ足に頬杖を付きながら、軽く小首を傾げて、また、あの少年のような微笑をその知的な唇に刻んだのである。
そして、長い赤毛の前髪から覗く紺色の瞳を、装甲シャッターが開いた窓の向こうに向け、音もなく流れる星々を眺めながら、ショーイは静かに口を開くのだった。
「それも、なきにしもあらず・・・・・・ソロモンは、僕にこう言った、『エデンを見守る船に、おまえの思いを乗せてくれないか?』とね。エデンに馳せる思いなんて、僕には勿論ない。でも、僕の父は、そのエデンに思いを馳せた・・・それが、あの一文、『蒼い惑星は、生きている』」
ショーイの亡き父は、天才的な科学者であった。
その父は、見果てぬ惑星に思いを馳せて、ガ―ディアンエンジェルという組織の一員として活躍していた。
それはショーイも、そして、その腹違いの弟でもあるトーマも知っている事実である。
だからソロモンは、父のその思いの少しだけでもショーイに担ってくれと、そう言いたかったのだろう。
「その思いとやらが、オリハラル粒子砲とは恐れ入ったけどね・・・・レムリアス・ソロモンは、昔からお節介な男なんだ・・・本当に」
そう言って、ショーイは、少年のような表情で微笑む。
かつて、まだショーイが幼い頃、その時初めて出会ったばかりのソロモンは、押し殺した悲しみと怒りを涙と共に全て吐き出したショーイを、その大きな腕でそっと抱き締めた。
それは、父親であるかのような、本当に大きな腕だった。
ソロモンの容姿は、あの頃と比べても、さして変わってはいない。
それでも、ハルカにとっても、盟友ともいうべきリョータロウにとってもそうであるように、ショーイにとっても、レムリアス・ソロモンという青年は、どこか父を思わせるような、不思議な安心感のある存在なのである。
本当に、あの人はお節介な人だ・・・とショーイは思う。
やけに穏やかな表情で、星屑の海を眺めるショーイを、ルツは、僅かばかり困ったように、しかし、ひどく優し気な眼差しで見つめるのだった。
「ソロモン艦長は、優しい人だから・・・・・あれで“ハデス番人”なんて呼ばれちゃうんだから、ちょっと気の毒よね」
ルツはそう言って、綺麗な唇で小さく笑う。
「敵にとっては、脅威以外の何物でもないよ・・・ソロモンは」
知的な唇を愉快そうにもたげながら、ショーイが、ゆっくりとルツを振り返る。
そして、何故か、やけに悪戯な表情で首を傾げると、徐にこう言ったのだった。
「ねぇ、ルツ・・・僕が、今朝言ったこと覚えてる?」
その言葉に、きょとんと目を丸くすると、彼が何のこと言っているのか判らず、ルツもまた、小さく首を傾げて、不思議そうな顔をするである。
「・・・え?なに?何のこと?」
そう答えたルツの腕を、ショーイの片手が掴むと、その身体を、いきなり自分の体の方へと引き寄せたのだった。
「!?」
ルツは、驚いたように両眼を大きく見開きながら、ショーイの肩に抱きつくような姿勢で、思い切り倒れ込んでしまう。
ほんのりと頬を赤くして、怒ったよに眉を吊り上げたルツは、そのまま、彼の肩に凭れながら言うのだった。
「ちょっと!?なにするのよ!?っていうか、話がそれてすっかり忘れてたけど・・・っ、あの遊戯室の惨状はどうするの!?」
「掃除を怠ったら、減給・・・そう張り紙でもしておいて」
「何それ?」
 怒ったようにショーイの顔を覗き込むルツに、彼はもう一度、少年のように微笑(わら)って見せる。
「それで・・・君こそ、今朝僕が、何て言ったか思い出した?」
「・・・・思い出せません!」
「そう・・・でも、君はこの部屋に躊躇わず入ってきたから、それで、合意したものと解釈するよ」
「なに?それどういう意味?一体、なんの・・・・っ!!?」
そこまで言って、ルツは、不意に、とんでもないことを思い出してしまったのである。
『次に君が、この部屋にきたら、その時は・・・必ず抱くからね』
そうだ、確かにそう言った。
彼はそう言ったのだ。
あの、スクランブル警報が鳴り響く最中、ルツの耳元で、確かに言ったのだ。
ルツは慌ててショーイの肩を押し返すと、赤くなったまま、こう反論したのである。
「ちょと待ってよ!だって、私、忘れてたのよ!?今日の騒ぎで、全然、本当に、そんなこと言われたの忘れてたんだから・・・っ!!」
ショーイは、ひたすら狼狽するルツを、頬杖をついたまま、まるで、からかうような視線で見つめて、空いている片手をその目の前に差し伸ばしたのだった。
「・・・・・そんなに嫌?」
「そ、それは・・・・その・・・っ」
全く、どうしてこんな言い方をするのかと、ルツはひどく苦々しく思う。
そんなに嫌か・・・・と問い掛けられたら、返答に困ってしまうではないか。
頭の切れる人間は、本当に性質(たち)が悪い。
こちらの思考を分析して、直ぐに先回りするのだから。
もう、何度これにやり込められたことか。
ルツは、拗ねたようにつんと唇を尖らせて、頬を赤らめたまま、ショーイの掌に指先を伸ばすと、そっぽを向きながら言うのである。
「・・・・・・・・嫌じゃない」
こうやって、船員達の思惑通りになってしまうのだ。
絶対、連中にはバレないようにしなければ、また、何を言われるかわからない・・・と、そんな妙な心配をしながらも、ルツは両腕を伸ばして、そっとショーイの首を抱き締めると、腹立たしいぐらい鮮やかで柔らかなその赤い髪に、艶やかな褐色の肌が彩る綺麗な頬を埋めるのだった。
そして、相変わらず唇を尖らせたまま、ついついこんなことを口にするのである。
「もう・・・そんなに私のこと好きなら、どうして、通信してくる度あんな言い方してたのよ・・・・・っ!?」
「君もさっき言ってただろ?損な性格なんだよ・・・」
細くしなやかなルツの腰を両腕で抱き寄せながら、ショーイは、どこか愉快そうに微笑した。
少しだけ困ったように眉根を寄せると、長い睫毛に縁取られたルツの黒い瞳が、真っ直ぐに、その綺麗な紺色の見つめすえる。
「じゃあ・・・・・これからは、損しないようにしなくちゃね」
「さぁ、それはどうかな・・・・・応用が利かない人間だから、僕」
惹かれるように重なる唇が、ひどく温かい。
触れ合う舌先が、余りにも甘美すぎて眩暈がする。
星の海に漂う静寂と、互いの優しい温もりの中で静かに時は過ぎて行く。
この穏やかな時間過ぎれば、そこはもう、ジルベルタ星系である。








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