中学1年生
それが全ての始まりだった。
入学してスグに私の学校ではクラス事に【室長】と呼ばれる クラス代表を決めなければならない。
当然の事ながら立候補など誰もする筈が無く、先生の独断によって決められる事になった。
私は「絶対自分になる筈がないだろう」と余裕でいた。
だが先生はそれを簡単に裏切った。
「よし、なら泉だ。」
その一言で私は一年間【室長】という立場に決まった。
決まった当初、内心「まぁ良いか」と思った。 何故なら、私は体格がデブいというコンプレックスは持ちながらも 性格は結構明るかったのっで、友達もスグに出来たし、みんなを纏めるのも嫌いではなかった。要するに自分を過大評価していたのだ。
部活は卓球部に入部した。 小学校の時から仲が良い、友達2人が卓球部だから、というそれだけの理由だったけれど、やってみると結構楽しくて部員の仲も悪くはなかった。
室長の仕事もスムーズにこなし、学年の先生達にも褒められた。
「このクラスは室長がちゃんとしてるな」 「泉も大変だな」 「このクラスが一番しっかりしてる」
そんな言葉を言われる度に、それを誇りに思ったし言われる度に 調子に乗っていった。
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