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作品名:本当の馬鹿は私だ。 作者:ぼんにょ

第2回   優等生

中学1年生

それが全ての始まりだった。

入学してスグに私の学校ではクラス事に【室長】と呼ばれる
クラス代表を決めなければならない。

当然の事ながら立候補など誰もする筈が無く、先生の独断によって決められる事になった。

私は「絶対自分になる筈がないだろう」と余裕でいた。

だが先生はそれを簡単に裏切った。

「よし、なら泉だ。」

その一言で私は一年間【室長】という立場に決まった。

決まった当初、内心「まぁ良いか」と思った。
何故なら、私は体格がデブいというコンプレックスは持ちながらも
性格は結構明るかったのっで、友達もスグに出来たし、みんなを纏めるのも嫌いではなかった。要するに自分を過大評価していたのだ。

部活は卓球部に入部した。
小学校の時から仲が良い、友達2人が卓球部だから、というそれだけの理由だったけれど、やってみると結構楽しくて部員の仲も悪くはなかった。

室長の仕事もスムーズにこなし、学年の先生達にも褒められた。

「このクラスは室長がちゃんとしてるな」
「泉も大変だな」
「このクラスが一番しっかりしてる」

そんな言葉を言われる度に、それを誇りに思ったし言われる度に
調子に乗っていった。



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