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作品名:前世は巡遊伶人だった 作者:カエル

第2回   Nの塔にて
Nに初めて会ったとき
高校生のころ作った絵本の話を聞いた

塔があって、いろんな人がその塔を通り抜けているけど、
それぞれ出てきたときの表情が違うという話

Nにはもう長いこと会っていない
これから先会うことがあるだろうか・・・

今、目の前にNの描いた塔がある
やっと中に入る勇気ができた

中に入ったら何があるのだろう
何か起こるだろうか
未来が変わったりするのだろうか

できることなら過去に
Nに初めてあった日に
鹿に追いかけられたあの日に
軟禁状態だった日々に
近況を探るメールをした日に

あの時なら間に合っていたのだろうか
一緒に旅をしたかった



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