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作品名:赤い星 作者:小泉 静夫

第4回   4
「石って久し振りだったね。任務完了。」副官が軽い調子でつぶやく。
まだ例の点は消えていないが、どんなに長くても163なら
3分もすれば消えることは経験から予測がつく。
数字が大きい程時間がかかるのは、石が大きいに違いない。

こうして、仲間の船を見送り、小惑星を破壊し、それ以外の飛行物体とは
コンタクトを試みる。それが私の仕事だ。
もっとも、正体不明の飛行物体には一度もお目にかかった事がない。

これで太陽系しいては地球の安全が維持できる。
そう説明したのは私をここに送り込んだ連中だ。毎年ちっちゃの名で年賀状を
送ってくるのもやつらに違いない。妻のいうように例え葉書一枚とは言え転送を
掛ける費用など個人が用意できはすまい。
一番納得のいく説明なら、あれは幻だ。そしてこの私も、もちろん妻も。
コンピューターが捉え、確認し、処理するならキーを押す作業に何の必然性があ
るだろう。私が一個のチップであれば全て辻褄が合う。
けれどそんなことはどうだっていい。私が私の地球を守っている。
それだけで充分だ。


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