「石って久し振りだったね。任務完了。」副官が軽い調子でつぶやく。 まだ例の点は消えていないが、どんなに長くても163なら 3分もすれば消えることは経験から予測がつく。 数字が大きい程時間がかかるのは、石が大きいに違いない。
こうして、仲間の船を見送り、小惑星を破壊し、それ以外の飛行物体とは コンタクトを試みる。それが私の仕事だ。 もっとも、正体不明の飛行物体には一度もお目にかかった事がない。
これで太陽系しいては地球の安全が維持できる。 そう説明したのは私をここに送り込んだ連中だ。毎年ちっちゃの名で年賀状を 送ってくるのもやつらに違いない。妻のいうように例え葉書一枚とは言え転送を 掛ける費用など個人が用意できはすまい。 一番納得のいく説明なら、あれは幻だ。そしてこの私も、もちろん妻も。 コンピューターが捉え、確認し、処理するならキーを押す作業に何の必然性があ るだろう。私が一個のチップであれば全て辻褄が合う。 けれどそんなことはどうだっていい。私が私の地球を守っている。 それだけで充分だ。
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