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作品名:赤い星 作者:小泉 静夫

第3回   3
そのエリアに、コンピューターが安全だとまだ判断出来ない何かが
入ってくると「情熱の花」が流れてこうなる。
「どうせ友達か石でしょう。」後ろで妻が、いや安全管理システムが
作動している今は副指令官が、のんびりとした口調で言う。
「友達」は移動中の地球の宇宙船、「石」は彷徨っている小惑星の
二人の間での呼び名。

他の宇宙から銀河系宇宙へ、その片隅の太陽系そして地球へと
移動するには通るべきポイントがある。
フラックホールやそれに似たものかばらまかれた宇宙平野を、
安全に通り抜けるための飛び石が連なり流れになる。

その何本しかない川の太陽系に一番近い場所。それが今私が居るここらしい。
目の前に浮かび淡く光る透明の球体。その表面から少し中心に近い所、
手前側の左端で赤く点滅していた点が白に変わり,横に163という数字が
大きく表示された。ほとんど無意識にその数字を入力し、
白い点が消えるのを待つ。


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