せいぜい20%だな。失望が怖く無理やり引き下げた正解率。 最後の行には発信者の名が書いてある。 失望を覚悟で無理やり視線をそこに移動させる。 chicha。白いオタマジャクシ、ぷにゅぶにゅ、そしてこの署名。 間違いない。いや、たくさんの偶然が重なり、事実が例え違っていたとしても 間違いないと信じることにしよう。
この宇宙のどこかで彼女が暮らしている。 振り返り外を見る。というより、その手前、ガラス温室の中の黒い土を見る。 後数ヶ月すれば、またあの白粉花が咲き乱れるだろう。万華という言葉に ふさわしい、一つとして同じ模様の無い花達。 花の後の、黒く艶やかな玉がてのひらで転がる感触を思い出しながら、 温室の先に目をやれば、漆黒の闇に帯になった星達が煌めいている。 意識をその一つに集中しようとした時、ザ・ピーナツの声が流れ出した。 らっらっらっらー ららららー。「情熱の花」。味気ないブザーを私が この思い出の曲に変更した。
イスに移動している間にドーム型の、180度の視界を確保した透明な壁は 黒いシールドで覆われ、目の前の、手を伸ばしたら触れそうなあたりに 60センチ程の球体が浮かぶ。ここを中心に半径一光年の空間の ミニチュア映像だ。
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