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作品名:気ままに。自由に。 作者:今。

最終回   4
『待つこと』

キミはボクのちょっと先まで行くと
止まって後ろをふりかえる

 ボクがおいつくまで待っている


キミは誰かが泣いてると
となりに一緒に座りこむ

 誰かが泣きやむまで待っている


キミはどこかが汚れると
鼻歌うたいながら掃除する

 どこかがキレイになるまで待っている


そんなキミが旅立つとき
笑みうかべ
「へいき」
というキミ



 ボクラはそんなキミをいつまでも待っている










『音にする言葉』


何かに腹が立っているんだろ

でも

その理由は分からないな

言葉にしてくれないと

さすがに分からない

誰かの悪口だって

何でもいい

その怒りをはらせるなら

俺はちゃんと聞く

思ったことすべて

言い尽くしてしまえばいい

誰かの悪口を言ってる人間は

醜く思えるかも知れない

でもな

それぐらいじゃ

俺はお前のことを

嫌いになったりしない

いつだって

スタンバってるから

答えを出せはしないけど

1人でためておく言葉ほど

重いモノはないと思うんだ

俺にぶつけてくれて構わないから

悩んでるお前を見てる方が

よほど俺は辛かったりするから

せめて

言葉にしてくれないかな

役に立ちたいとか

そう思ってたりしてんだ

これでも

言葉を思うだけじゃ

不足しすぎるんだ

言葉を音にしてほしい

お前が持っている言葉

受け取ってみせっから

待ってっから

お前の

勇気


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