20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:気ままに。自由に。 作者:今。

第2回   なんちゃってアダルト

ふと見上げると

目の前を歩くサラリーマンたちは



足下しか見ていなかった


階段を上る時も

上り終えてからも

上を見ようだなんてさえ

しなかった


なぜだろう

今日はこんなに綺麗な満月がでているのに

誰も夜空を見よう何てしない

ため息をはいて

また足元を見て

帰って行く


つまらないの?

あなたの生活は

そんなに辛いものなの?

家に帰るのも

面倒だなんて思うの?


嫌だったな

そんな大人たち見るの

ため息

ため息

愚痴

愚痴


大人だってたまには

って言う人がいたけれど

あれは

たまに

とは言わないね


考えようと思った

成人する前に

大人としての

我慢

責任



意識しなくても

成人してしまうから

怖いな



自分は

俺は

子どもから見る

あこがれの大人になりたい

頑張っている姿を見せないで

俺は頑張っているんだ

何て言う大人にはなりたくない


やっぱり

子どもが信じるのは

目の前で頑張っている大人だと思うんだ



ため息をついたら

必ず

頑張るぞって

雄叫びあげてやる


大人って

大変だなって

つくづく思う

でもな

子どもの前では

大人なんて大したことないんだって

笑っていてやりたい

そしたら子どもは

何て思うかな

俺みたいな

なんちゃってアダルト



← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 591