今思えばあのときお前が 一緒に帰ろう だなんて 言ってくれなかったら
俺らは交わることはなかった
照れながら 積もった雪を 蹴っ飛ばし お前は言ってくれた
一緒に
明日も
これからも
一緒に
帰ろうよ
その帰り道は とてもとても短いけれど お前との帰り道は とてもとても楽しかった
先生やクラスメイト 好きな子に部活動 いろんな話を 短時間でよくあれだけ話した 愚痴もあれば 慰め合いも 笑いあれば 涙もあった 辛いことも 嬉しかったことも 全てを送り そして全てを受け取った
俺が笑うときは 必ずお前も笑っていて 悲しめば 慰める それだけじゃなくて 元気さえも お前はくれた 俺はお前に 何が返せるか どうしたらお前に返せるか 考えて 分かんなくて でも考えて 答えはないまま お前との別れが来て 俺らは違う道を選んで いつ交わるか分からんその二つの道を 俺らはそれぞれが 振り返らずに進む もう戻れない 戻らない 俺らが選んだ それが答え
また会おう 会えっかな どうだろ またな おう
俺らがまた会うときは 二つの笑顔が重なるときだ 大丈夫 そう大丈夫 また会える 一度出会えたんだ きっとまた会える それまで互いに頑張ろう
正反対の道だろうが 地球はまんるいんだ 必ず会える
元気でな お前も またな うん、また
流れる涙も分かち合っちゃったり 俺が笑えば お前も笑って お前がうつむき 俺が背をたたき もう訳分からんけど 今の隣がお前で良かった さあ出発しよ もう来るべき刻は来た
じゃあな おう また またな
何度目の言葉か知らん
俺らは背を向け合い歩き出す いろんな事をかみしめる
振り返ればまだお前はいるだろう でも振り返らない お前もきっとそう思ってるだろうから
今度会ったときは 言ってやろうじゃないか
あんがと
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