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作品名:オーガストとメイ 作者:ハンス

第9回   9
第二場 教室。


 教師Aが授業を行っている。
 オーガスト、登場。


オーガスト:やあ、間に合った。
教師A:どこがだ。授業の終わる五分前だぞ。
オーガスト:終わる前に間に合った意味は大きい。
教師A:後で私の部屋に来なさい。
オーガスト:ほう、それが人にものを頼む態度ですか。
教師A:何だと?
オーガスト:僕はあなたに用などない。
      あなたが僕に用があるのなら、
      あなたの方から僕を訪ねるのが礼儀というもの。
教師A:貴様!
オーガスト:や、失礼。調子に乗りすぎましたね。
教師A:とにかく!この授業が終わったらすぐに来るんだ!
オーガスト:僕に選択の余地は・・?
教師A:ない!
オーガスト:ああ、あなたは大きな人だ。
      自分の道を選択するという、神に与えられた偉大な権利をも、
      あなたは僕から奪うことができるのだから。
教師A:・・いい加減にしろ。
オーガスト:わかりましたよ。仕方ない。

 チャイムが鳴る。

教師A:すぐ来い、オーガスト。
オーガスト:はい。

 教師A、オーガスト、退場。


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