第二場 教室。
教師Aが授業を行っている。 オーガスト、登場。
オーガスト:やあ、間に合った。 教師A:どこがだ。授業の終わる五分前だぞ。 オーガスト:終わる前に間に合った意味は大きい。 教師A:後で私の部屋に来なさい。 オーガスト:ほう、それが人にものを頼む態度ですか。 教師A:何だと? オーガスト:僕はあなたに用などない。 あなたが僕に用があるのなら、 あなたの方から僕を訪ねるのが礼儀というもの。 教師A:貴様! オーガスト:や、失礼。調子に乗りすぎましたね。 教師A:とにかく!この授業が終わったらすぐに来るんだ! オーガスト:僕に選択の余地は・・? 教師A:ない! オーガスト:ああ、あなたは大きな人だ。 自分の道を選択するという、神に与えられた偉大な権利をも、 あなたは僕から奪うことができるのだから。 教師A:・・いい加減にしろ。 オーガスト:わかりましたよ。仕方ない。
チャイムが鳴る。
教師A:すぐ来い、オーガスト。 オーガスト:はい。
教師A、オーガスト、退場。
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