僕は校門の前に立ち止まりとまどっていた。 レンガで出来た大きな校門の向こうは一本の長い道が続き、両側からは新緑の木々が迫ってきていた。どこまでも緑でここが本当に学校の校門とは考えつかない。 門柱に青緑学園と掲げられていたのでなんとかわかるぐらいだ
和哉は足元に置いてあったキャリーバッグを手荷物と一息ついて足を踏み入れた
清々しい新緑の風が吹いてきて、ドキドキしていた心臓の鼓動が少しおさまりかけていた。
時期はずれの転校ということもあり、そして初めての寮生活を送る緊張はなかなかぬぐえる物ではなく、この先にまつ生活に期待をしていた。 平凡な生活が一転して寮生活になるのだ。緊張してあたりまえなのだ。
事前に渡されていた資料によると、学園に行く前に学生寮の方に手続きをしてほしいと書かれていた。添付されていた構内の案内だと、すぐ左手にある細い小道の奥に寮があると記されている。和哉は示されていた通りの小道にはいると、またもや学校ではないという錯覚におそわれていた。 小道はせまくうっそうと生い茂っていた木々が、どこかの森の中にいる錯覚を。 いったいこの学園はどれくらいの広さなのだろうかと驚かされていた。
ふとその木々の間に体育館のような建物が見えてきた。でもそれは寮ではなくアイスリンクだと地図にはのっていた。 なぜか気になりゆっくり歩きながら前をのぞくと、入り口が半分開いていた。 和哉は足をとめ少し考えて、そのリンクに足を向けていた。 リンク内は冷え冷えとしていたが、そこではたった一人ホッケーのユニホームを着た選手がリンクの中央に立っていた。練習をしていたのか方が上下にうごいていた。彼はヘルメットを取り、息をひとはきしたとき、和哉がそれを見つめていたことにきがついた。
「見ない顔だな。もしかして転校生?」 話しかけられるとは思わなかったので驚く和哉。「はい、今日からなんですけど」 「噂はきいていたんだ。今日新しい寮生がくるって。俺も寮生だから」そういうとその選手は和哉の方に向かってすべってくると、にっこりとわらった。 「よろしくな。おれは高宮守」そういってグローブを取って手を差し出してきた。 とまどいながらも和哉は握手をした。「ぼくは和哉っていいます。大西和哉です」 「何年?俺は2年だけど」 「ぼくは一年生です」 「じゃあ後輩だな。受付はすませたの?」 「これからです。寮に行ってから学園の方にいくんですが」 「広いからとまどってるって所?」 「はい。思っていた以上にひろくて」
|
|