ドイツと中国国民党の関係は、第一次世界大戦後のヴァイマル憲法下、退役軍人の失業対策として大勢の軍人が軍事顧問として中国に派遣されていた。ナチス政権になってからは、それが更に強化されて行った。ヒットラーが中国に肩入れしたのはレアメタル(希少金属)取得の為と言う側面もあるが、それ以上にドイツのソ連侵攻の手助けをさせる為だったのだと言う意見もある。
中国国民党は中国共産党と敵対関係にあった。ヒットラーと蒋介石には共産主義打倒と言う共通の目的が有った。後に国民党と中国共産党は共通の敵日本を打倒するため手を結ぶのだが・・・ナチスドイツから派遣されたゼクート将軍は世界最大の軍隊、国民党軍210万を近代化するべく、手始めに2個師団4万人をドイツ正規軍と同じ装備でドイツ軍と同じ訓練をほどこした。国民党軍の210万をすべて近代化できれば、ソ連を挟み撃ちに出来るのではないかと、ヒットラーは考えていたようだ。
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