1941年の夏ごろのアメリカ政府は、このまま行くとソ連がナチスドイツの手に落ちるのではないかと焦りを感じていた。しかし国民と議会の大部分は参戦には反対であった。1941年12月7日、ハワイの真珠湾が日本の攻撃を受けた。真珠湾攻撃である。これがアメリカの空気を一変させた。アメリカの参戦に議会は上下両院の殆どの議員が賛成した。下院議員のジャネット・ランキンと言う女性平和運動家一人が反対しただけだった。こうしてアメリカは戦争の当事者となった。
真珠湾攻撃がアメリカの罠で有ったと言う説があるが、少なくとも、アメリカ政府は日本が先に手を出しほしいと思っていた事は間違いないだろう。真珠湾攻撃の一報を聞いたチャーチルはこれで勝ったと思ったと回想している。この時、ドイツもアメリカに宣戦布告した。ドイツ政府の閣僚たちはアメリカへの宣戦布告に反対したが、ヒットラーが押し切って宣戦布告したと言う事だ。おそらく、日本に対して、独ソ戦への参戦を促すためだったのだろう。真珠湾攻撃を題材にした映画は、1970年の「トラ・トラ・トラ」と2001年の「パール・ハーバー」が有名である。
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