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作品名:あの頃へ 作者:こまち

第118回   最終回
あの頃は、早く大人になりたかった。

大人の自分を想像していて・・・
何でもできるって・・・
楽しみで・・・

でも・・・実際に大人の自分を味わって・・・何にもできない自分に・・・落胆した。
想像していた大人と違ってた。
中身はそのままで、歳だけとっている・・・そう感じてた。

その大人に慣れてきて、今度はあの頃に戻りたいと思いだした。
もう一度戻れたら、やり直せたら、今度こそは・・・って。

結局、あの頃も大人のあたしも・・・目の前の現実から逃げてたんだ。
嫌な事と直面したくなくて・・・傷つきたくなくて・・・

きっとこれかれだって、逃げたくなること、後悔することたくさんあるだろう。
それは仕事でも、プライベートでも、生きている限りずっと。

でも・・・前向きにいきたい。

少なくとも、今のあたしはそう思えた。


これも、あの夢のおかげだ。
もう一度、あの頃のあたしになれたから、今の自分がいる気がする。
夢の中でも、後悔することがあったけど・・・こうして今の現実がある。

それは、母の言葉通りに・・・。

そして母のように、笑って過去を振り返りたい。
そのことを、将来話す相手がいて欲しい。

今のあたしの・・・小さな目標だ。

いつかきっと・・・叶えるんだ―――


――完――


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