あの頃は、早く大人になりたかった。
大人の自分を想像していて・・・ 何でもできるって・・・ 楽しみで・・・
でも・・・実際に大人の自分を味わって・・・何にもできない自分に・・・落胆した。 想像していた大人と違ってた。 中身はそのままで、歳だけとっている・・・そう感じてた。
その大人に慣れてきて、今度はあの頃に戻りたいと思いだした。 もう一度戻れたら、やり直せたら、今度こそは・・・って。
結局、あの頃も大人のあたしも・・・目の前の現実から逃げてたんだ。 嫌な事と直面したくなくて・・・傷つきたくなくて・・・
きっとこれかれだって、逃げたくなること、後悔することたくさんあるだろう。 それは仕事でも、プライベートでも、生きている限りずっと。
でも・・・前向きにいきたい。
少なくとも、今のあたしはそう思えた。
これも、あの夢のおかげだ。 もう一度、あの頃のあたしになれたから、今の自分がいる気がする。 夢の中でも、後悔することがあったけど・・・こうして今の現実がある。
それは、母の言葉通りに・・・。
そして母のように、笑って過去を振り返りたい。 そのことを、将来話す相手がいて欲しい。
今のあたしの・・・小さな目標だ。
いつかきっと・・・叶えるんだ―――
――完――
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