・・・・・・ん・・・・・・のど・・・カラ・・カラ・・・ ・・・う〜ん・・・水・・・ほしい・・・
あまりののどの渇きに、意識がはっきりしてくる。
寝返りをし、布団を足と足の間に挟み、抱き枕状態にする。
・・・下に行くの・・・めんどくさ・・・ ・・・・・・
眠いのと格闘していたが・・・のどの渇きには勝てなかった。 そして、時間を知りたくて、いつもベット横の台に置いてあるはずの携帯電話を手探りで探す。 ・・・が、ガタンッ。 ・・・何か違う物を落としてしまったみたいだ。
目をゆっくり開け・・・手でこすった――― ・・・・・・ ・・・・・・
・・・・・・――ガバッ!! ・・・っつ〜・・・いたたっ〜〜〜
勢いよく起き上がったものの、頭が割れるように痛み、手で押さえる。 が、すぐに辺りを見回す。
ここ・・・どこ・・・? というか・・・なんか、見覚えがあるような・・・? あれ?・・・あたしまだ夢の中か・・・?
えっと・・・とりあえず落ち着け・・・ ・・・同窓会・・・だったよね? 2次会で飲んでて・・・田口君やケンちゃんと話もできて・・・ そうだっ!・・・松井君とも再会して・・・隣にいて・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ あたし・・・・・・途中から・・・記憶がなくなってる。
確かに、普段のあたしにしては急ピッチだったけど・・・ ここまで飲んだのは、初めてに近いんじゃ・・・
記憶なくしてベットに横なってるって・・・・・・はっ!! 思わず、服装に目をやる―――
ホッ・・・酔った勢いで、なにかをやらかしてしまったと思ったが、30にしてそんな失態は許されないでしょ・・・。 多少、スカートがしわくしゃとなっていたが、それはきっと自分の寝相のせいだろう。 とりあえず大丈夫みたい。
いや・・・大丈夫ではないぞ・・・ ほんと・・・ここはどこだ?
ふと、ベットのすぐ下に目をやる。 先ほど落としたものだろう、目覚まし時計が転がってる。 そして、あたしの荷物とニットのロングカーディガンが置いてあった。
誰かの家っぽいな? 間違ってもホテルじゃないのは確か。
そして見覚えのある・・・・・・っ―――!!
・・・そうだっ・・・ ・・・ここで・・・ ・・・この部屋で・・・ ・・・このベットで・・・っ!!
見回した先にある、写真が目についた。 そこには、ユニフォーム姿の学生らしき集団と、サッカーボールを持った人が並んでいる、集合写真だった。
ゆっくりと、ベットからその写真に近づく―――
そして、はっきりと顔立ちが見える距離まできて・・・・・・確信した―――
コンコン・・・
―――っ・・・
ノックの聞こえる扉へと目をやる。
「・・・開けるぞ。」
・・・この低い声にも、聞き慣れていた。
ガチャ・・・ ゆっくりとドアが開く。
「・・・やっぱり起きてた?・・・なんか音したから・・・」
そこに立っていたのは、居酒屋で隣に座っていた、松井君だった。
この部屋は・・・この家は・・・松井くんちだった。
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