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作品名:70年ものガスタンク 作者:黙々区

第1回   1
 俺が見た料理

新聞紙見つめた

俺が載ってた

昨日カラスに食い殺されたと一面に載っていた

ジョークな死ジョークな死ジョークな死ジョークな死

堕落な死堕落な死堕落な死堕落な死

ここぞとばかりに騒ぎ立てて

あまつさえ祭りなぞ

御神体として呼ばれた俺は死んでないぞ

それすら疑う様子もなく

頭を下げて乞うこいつらは

快楽の死快楽の死快楽の死

新聞で包まれて体中に金製の情報ペンで入れられた情報

川は飛び降りるためにあるのか

ビルもそうか ならば谷も

貴金属はヘイヘイヘイ 無機質の兵

パスタは絡まるためにあり

手紙は困らすためにある

ないんも急いで行くことはないじゃにか

え?遅れると曼荼羅茶碗が売り切れるだって?

愚図が!!この愚図が!!とんでもない娼婦が!!

茶碗に頼るな!!茶碗に頼るな!!

あの先人たちもタンポポの食いすぎで死んで行ったぞ

それでもお前はなぜ生きるか

霧の先に見えてるものがあるというのか

ふざけるな!!

見えているものと言えば

せいぜい曼荼羅茶碗ぐらいなものだ

ならば急いでチョコレートを買いに行くのだ

こんな時代にこんな時代に

チョコレートは僕のお母さんなんです

5歳までチョコレートに育てられました

そこで色々ものごとについて教わりました

ものさしは卑怯者です

まないたは正直者です

でもでもタオルは

タオルだけはどうしても許せないんです

タオルだけはタオルだけは


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