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作品名:しーくれっと 作者:プルたぶ

第2回   第二話 俺、驚愕
「いや、これ家?まさか・・・この町名物の城跡とかじゃなくて?」

おそらくこの区画の三分の一を占めてると言っても過言じゃないだろう位でかい家の前に俺はたどり着いた

「しっかし親父の野郎。こんな所まで歩かせやがって。ただでさえ外出が嫌いなのに」

俺が外出が嫌いなのは家にいたいというのもあるがそれ以外の原因がある

「よぉ。元気?今日は天気も良いし一緒にお茶でも」

「あ?」

「飲まないよね〜それじゃ」

「はぁ。今日で七回目だ。まったく、最近の若者は軽すぎるんだ」

これである。親父の言ったように俺の顔は認めたくないが女っぽいらしい。しかも小柄、髪が長い(これは俺が切るのをめんどくさがった結果だが)という三拍子揃った情けない男なのである。情けないとか言うな

「はぁ悲しくなってきたから早く入ろう」

しかしここで問題発生。門がでかくて手では開けられないのだ

「リモコンとか落ちてねぇのか?」

う〜ん・・・お、インターフォンがあるじゃないか。さすがは俺、やれる子だ

ピンポーン

「・・・」

出てこないな。と言っても家の扉ははるか彼方にかろうじて見えるだけだから人が出て来ているのかさえ分からないのだが

「はい。桐生です」

インターフォンから声がした。なるほど、そういう仕組みか

「あ、えと、成宮って者だけど」

「成宮様?・・・・・・・・・・・・・・すみませんが本当に成宮様でしょうか?」

「は?本当って?」

あいにくと偽物の俺を俺は見たことがない

「あの、こちらで伺っている成宮様は男性の方なのですが」

「あ、これカメラ付いてんだ。って君、人を見た目で判断するのはやめないか?」

「え?じゃあ本当に?」

こういう奴にはこれが一番だ

「ほれ。女はこんなパンツ穿かないだろ」

ズボンを下ろす。もちろん性的な意味はないぞ

「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?????」

インターフォンから何も聞こえなくなった。少しやりすぎたか?

ドドドドドドドドドドドドッ!!!

ん?何かが砂煙を巻き上げてこちらに向かってくる?

「しぃぃいぃぃいいいぃいぃぃいぃぃぬぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」

「えっ!?ちょっ!まっ!」

物凄い勢いで飛んでくるあれは・・・・物干しざ

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」

俺の意識が途切れた

















「うん?ああ、朝か」

物干し竿に追いかけまわされる悪夢を見てしまった

「あ、気が付きましたか?」

目の前で女の子が微笑んでいる

「ん?お前誰だ?なんで俺の家に・・・?」

「どこがあんたの家よ」

「そ、その声は!どっかで聞いたことがある気がする」

見ると目の前の女の子の奥にもう一人女の子がいた

「インターフォン越しでしょ!」

それだけ言うと部屋を出て行ってしまった

「あれ?つうかここ・・・どこだ?」

「ここは桐生春弥様のお屋敷でございます」

「桐生・・・?ああ。そうだった、俺家を追い出されて親父から貰った地図を辿ってきたらでかい門の前について。それから・・・」

思い出せたけどそこから覚えてないんだよな

「門前で気を失ってたのを神奈ちゃん、さっき部屋を出て行った子が運んできてくれたんですよ」

そうなのか・・・なんていい奴なんだ。気を失った理由がわからんけど

「それよりどんな夢を見てたんですか?物干し竿って何回も言ってましたよ」

クスクスと笑われた。お恥ずかしい

「そ、そういやお前とさっきの、なんでメイド服なんか着てるんだ?趣味か?」

話題を変えるためにとっさに聞く

「嫌ですね〜これが私たちの、そして成宮一樹さんのお仕事ですよ」

「へ?ああ、俺の仕事・・・?メイド?なんだとおおおおおおおおっ!?」

俺、驚愕


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