ある日曜日の昼下がり。
「あー、明日のテストやだなぁ」
そう、明日は苦手な算数のテストの日である。
「学校に隕石でも落ちてくれないかなぁ」
そんなくだらないことを考えていたときである。
ふと、窓越しに空を見ていたら何かが光って見えた。
飛行機?そう思っていた光がどんどん近づいてくる。
直感的にやばいと感じ、ふとんの中に潜り込んだその直後、どーんという音と共に
家全体が揺れた。
「い、隕石かな・・どうしよう、変なことを言ったから本当になっちゃった!?」
怖くてふとんから出られない。
「おーいっケンタ!大丈夫か?」
父さんの声がした。
父さんと一緒に一階に下りた。母さんも妹も無事だった。
とりあえずほっとしたが、いったいなにがおきたのだろうか。
「庭のほうでなにか煙が上がってるわ」
「よ、よし見に行ってみよう」
家の中から庭を見ると、そこには大きな穴があいていて煙が上がっている。
「と、父さんが見に行ってくる、お前らはここで待っていろ」
父さんは一人で庭に降り、一歩づつ穴にむかっていった。そして穴をのぞきこんだ。
「ん?な、なんか穴の中でなんかモゾモゾ動いてる!」
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