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作品名:200文字小説 作者:抹茶小豆

第1回   1
小説タイトル:娘よ

「ねぇパパ動物園に連れて行って」
4歳になる娘が愛らしく父親にねだる。
小春日和の気持ちの良い晴天。
父は娘と出かけることにした。
「まあ、よかったわね」
母親が笑顔で見送る。

「ママ〜ただいま」
娘が母親に抱きつく。
「動物園楽しかった?」
「うん!楽しかった」
娘は満足気に頷く。
「そう、どんな動物さんがいたのかな?」
「うんとねぇ、おうまさん」
「そう、他には?」
「おうまさん」
こうして夫は小遣いカットの刑に処された。


小説タイトル:惨劇の館

知人の招待を受け男が一人、古びた洋館の門を潜った。
館の主とともに強かに酒を酌み交わし夜が更ける。
寝台の上で目覚めた男は猛烈な喉の渇きを覚えた。
暗闇を手探りで台所へと向かう。
背後に感じる気配。
恐怖に冷や汗が伝う。
「まさか!うああ」
男は身体に異変を感じ驚愕の叫び声をあげた。
「ジョニー!どうした」
駆けつけた館の主はその惨劇を目の当たりにする。


――――生足で、ゴキブリホイホイ踏んずけちゃったんだね――――



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