作中で登場した人物はここに記したいと思います。ネタばれと思うかもしれませんがあったほうがいいと考えました。 話が進むにつれて登場人物等更新していきたいと思います。
後日登場する街やシティーなども更新。
主人公一行
名前:エドガー 年齢:27歳 性別:男 この物語の主人公。大柄の男で無愛想な傭兵で生まれながらにして【影】と呼ばれる能力を扱う。 非常に執念深く周りからみると性格が曲がった者と見られている。 隠し事が非常に多く、無口であるため過去の経緯などは知られていない。 目上の者に対して敬語を使わず礼儀をわきまえていないように思われるが礼をいう場所や謝罪は一応する。情に篤い。 10歳の頃に一匹の黒龍を育てることを決意する。当時は期待の新人として傭兵団に所属したばかりだった。 本来は【影】しか扱えない体質だったが黒龍との出会いから魔法もある程度使えるようになる。
名前:エンペラル 年齢:不明 性別:雄 エドガー10歳の頃、傭兵訓練生だった彼が訓練の帰りに拾った卵から孵った四足歩行の巨大な漆黒のドラゴン。 最初の頃はおしとやかで控えめな性格だったが今となっては凶暴一筋。すごい大食らい。 結構太っているため同種族のドラゴンと比べると飛行はそこまで得意ではなく、体重も相当重いが体系に見合って力はかなりある。 エドガーに人間は食べるなと言い聞かされて育っていたが、彼が大人になってからというものの、危害を加えてくる人間、襲ってきた盗賊などは喜んで噛り付く。 名前の由来は皇帝を意味するエンペラーの綴りを捩ったもの。
名前:ハーリー 年齢:不明 性別:雌 エンペラルとワリィールの子供、生まれたばかりで非常に小柄、人の頭に乗るほどの大きさだが食欲は父親譲り。 プライドが高く、自分の認めた者でなければ視線すら合わすことがないエンペラルとは真逆の性格で好奇心旺盛、興味が湧いたりすれば疑うことなくついて行く無邪気な性格。 エンペラルが自分の子には甘いことから旅に連れて歩く。 黒龍の雌は長く生きられないつらい現実が待っている。
名前:アリッサ 年齢:13歳 性別:女 まだ若いにもかかわらずエドガーに惚れた数少ない女性。 引っ込み思案な性格と人見知りなところはエンペラルのからかいの的となっている。 もとは魔法学校の一生徒だったがとある出来事からエドガーについていくことにした。 幼いながら優秀で魔法の腕はそこそこある。 意外とデンゼルにも好意が向けられている。 メリッサという一つ年上の兄がいたが今ではとある極悪犯罪組織に加入している。
名前:デンゼル 年齢:年齢不詳 性別:男 エドガーと同じく【影】を持つ能力者。エドガーと自分の過去が重なる点が多々あり、彼を尊敬して彼ら一行についていくことを決意する。 年齢を聞かれることを極端に嫌うが見た目はエドガーよりずっと若く見える。 ナイフコレクターとして様々な形状や刃のナイフを数多く所持し、それと巧みに【影】の能力を操る。肉体を【影】で強化することができる。 仲間と会話を交える以外は戦闘であろうとも常に音楽を聴いている。
ファントム・リザード
名前:ガウディー 年齢:不明 性別:男 染めたと思えるほどに黒い髪を持ち、無口かつ喋るときは結構口うるさく話す。 高層ビル、教会、古城、島等数多くアジトを所有し、特に古城を根城として生活をしている。一国の大統領クラスの金額を所持してるがすべて盗品。 趣味はコーディネーターから機械製作、カジノ、骨董品から古い書物の採集、複数のスポーツなど普通の人間に思えるが心の奥底で何を考えているかは団の仲間でさえも詳しくは知らない。 宝石が装飾された豪華な暗器のライトサーベルを持っている。
名前:ライラ 年齢:不明 性別:女 小柄な若い女性で可愛い雰囲気を持つが憎たらしさは団一番。ドレスのような服を身に纏っている。 植物の生命を司る【影】の能力者で危険がない人物だったにもかかわらず、町からは酷く迫害を受けていた。 ある日出会った一人の男性と結婚し、その【影】の能力者だということを告白しても軽蔑すらしなかった為仲が良かったが、迫害が激しくなる中殺されてしまった、悲哀の感情が強い。 暗器は薬指に見られる指輪。 仲間をよくからかうが誰よりも人を愛する大切さを知っている。
名前:メリッサ 年齢:13歳(【越】の能力者となってからは不明) 性別:男 父と母、妹の4人家族で住んでいたが、ある日を境に3人がメリッサを拒絶して逃げるかのように引っ越した。 魔法の力は妹と同じ程、一時妹よりも有能にはなったが【影】の能力者となってからというものの魔法が一切使うことができなくなってしまい自暴自棄になる。男では非常に珍しい医療系魔法使いだった。 暗器は折り畳みの小さなナイフ。 信頼していた妹の感情が嫉妬へと変わり、それが【越】の能力者となって目覚めたとき体に沁み渡り、非常に嫉妬深い性格となった。
名前:ゴードン 年齢:不明 性別:男 水色の女性のような長髪に、銀縁の三日月型の眼鏡をかけた青年。 自らが【越】の能力を込めて作り出したパソコンに豊富な知識を使うことが多く、新しく入団した者には情報処理係か何かと勘違いされることが多いが、タカ派。 【越】の力を放出するパソコンの他には暗器の20センチほどの鋭い特殊な針を扱う。 誰よりも憤怒の感情が強い。
名前:ドレイク 年齢:不明 性別:男 団一番の大柄の体で重量級のドラゴンを持ち上げるほどの馬鹿力。 【越】の能力者として目覚める前はドラゴンライダーとしてエルシオと名づけた雌のドラゴンを連れて各地の騎士団で活躍していたが、戦でエルシオが殺されてから【越】の能力者として目覚めた。 豪快な性格で過去のことや昔のことはすぐ忘れるがエルシオの事は一時たりとも忘れたことはなく、ライラと似たような箇所が垣間見え、慈愛の感情が強い。 【影】の能力者の頃はブレスが得意でなかったエルシオを補佐するように狙撃銃を使っていたが怪力となった今では暗器の固定専用の1トン近い固定砲撃銃を片手で扱う。
名前:シャンリィ 年齢:不明 性別:男 純白に血のような点が蒼く刻まれた和服を着る東の国の青年。 基本的には強盗をする際、拷問で宝の在りかを吐かせる役割を担うサディストだが、人柄は意外と良く仲間以外でも話をすれば誰とでも会話が弾むがガウディーは他人とのつながりはあまり望んでいない。 やむを得なく仲間を殺すことになった場合は彼が望んで殺し役を買って出るが心の底はほかの者に辛い思いをさせたくないが為の彼なりの心づかい。 着物に見合った和風の龍と虎が描かれた暗器の仕込み鉄扇と4本の刀を所持する。
名前:ヴェイン 年齢:不明 性別:男 見た目はどこにでもいそうな画家。 ゴードンやガウディーとは違い機械いじりが非常に苦手でまずパソコンの電源さえも入れ方がわからなかった。 細身で長身で、いつも帽子で目が隠れているが優しそうな雰囲気で彼が自ら犯罪集団の者だと告白しても誰一人としてそのことを信じないほど、実際貴族大学の助教授でもあった。 遊び心が満載でイタズラ描きもよくする。 描いても描いても減ることがないスケッチブックと、頭の中で想像するだけでその色がにじみ出る筆を所持しているがこれでも立派な暗器。
名前:リアン 年齢:不明 性別:女 マイナス思考で物事を考える暗い女性。 暗器を唯一使わない人物であるが、同時に戦闘を大の苦手とする人物で情報の処理や回収を主に担当する者、【越】の能力があればパソコンや携帯機器がなくても処理が可能なので団の者から護られている存在とされている。 教会のアジトを特に気に入り、生き物が好きな彼女の周りには団以外にも護ろうとするべく常に蒼いドラゴンのマーズが付いて回り、戦う場合はマーズが進んで戦うこととなっている。
名前:ガンドール 年齢:不明 性別:男 ドレイクに次ぐ怪力であまり喋ろうとしない男。 礼儀をわきまえ常識も備えているため人望も厚いがかなりの天然で人を傷つけることもしばしばあり、それにすら気がつかないほど。 剣や槍どころか銃弾やライフル弾でさえ彼に傷一つつけられないほどの屈強さを誇り、力以外の体術面はドレイク以上で意外と身軽。 体術を得意とするため暗器も専らグローブ。
名前:スカーレット 年齢:不明 性別:女 お嬢様風の笑いが鼻につく特徴的な女性。 もとは貴族の身で裕福な暮らしで何不自由なく生活していたが【影】の能力者として知れ渡った際に、城含む城下町の人間全員から死刑宣告を受けてしまい。城を飛び出した。 心優しく物を大切にする性格で喧嘩したことは一度もない。エルフの血を持っている。 暗器は本来禍々しい力を持つが、彼女の持つ物は神聖な輝きを持つ純銀のランスで恐らくガウディーの次に高価とされている。
名前:ギルバード 年齢:不明 性別:男 黒いスーツに身を包み、黒いサングラスをかけている男。 気性が荒く何かと喧嘩腰でライラとは犬猿の仲だが他の者からは喧嘩するほど仲が良いと言われてからかわれている、スカーレットとは仲がよく彼女が彼のブレーキ役としてなだめている。 自分以外は相容れない性質で眠る時も彼自身の【越】の能力で作り出す空間でひとりで眠り、マーズが時折気にかけている。 暗器は二丁の大型口径の銃を扱う。
名前:ジョーマンダー 年齢:不明 性別:男 【影】の能力者だったころ、処女作として小説を出版して注目を浴びていたが本に能力が宿り、それを読んだ者の心を狂わせる魔本となることから彼自身から手を引いた。 その名残か常に肌身離さず分厚い本を持ち、また魔法も詳しく知っていたため【越】の能力者として目覚めるのは難しくなかった。 マーズの育成法をリアンに助言し、暗器の種類を9割ほど熟知している。 暗器はその持ち運びする鋼鉄製の魔本で文字が不気味に動き回っている。
名前:マーズ 年齢:年齢不詳 性別:雄 リアンが卵から愛情を込めて孵した雄の蒼いドラゴン。 実質人間ではないため団員としての存在ではないがリアンの希望により入団希望者が現れるまで入ることになった、人間の言葉を理解し心での会話を可能としているため感情が豊かな事は知られている。 リアンが孵した生き物には特殊な力が宿るためか、本来ならば人間でしか【越】の能力は授かれないにも拘らずこのドラゴンはその力を持っている。 彼女から孵されたときから暗器として首輪一つと腕輪2本をうけとった。
用語
―【影】― 生まれながらにして特定の人間に備わる特殊な能力とされ、人知を超えた力とされている。 血統、家系に左右されるが中には育てられて身につけた者もいるが、その【影】の能力を持つ者はその能力ゆえに忌み嫌われていた。 生まれつきにして【影】をもった場合は魔法等は一切習得できないが自力で取得した者は魔法をも習得でき、国によっては戦争兵器などで使われている場合もある。 確認できている人数は世界中に40人ほどと非常に少ない。 魔法等の根底の奥底にある精神エネルギーを使うのではなく、自身の影が映る地面の奥底にある地殻変動のエネルギーを使用する。自然のエネルギーである為強大で、故に悪魔の所業とも呼ばれることがある。
―【越】― 【影】を自力で習得した者のこと。修行や特訓で身につけられる者は数人しかいないが今では人体実験で無理やりに覚えさせることができるようになった。 後者は魔法も【影】も中途半端にしか扱えない。 【越】の能力者は肉体のつくりこそ同じだが精神が全く別であるとされているため長生きする者が多く、【影】の能力で心に大きな衝撃が加わることでこの能力者になる場合が稀にある。メリッサが例。 基本的に【越】の能力者は歓喜、狂喜、嫉妬、傲慢、快楽、憎悪、悲哀、侮蔑、欲望等の感情が激しい。
―魔武器― 【影】の能力を直に送り込んでも負担がない特殊な素材を用いたシロモノ。武器と称されているが実際は【影】を送り込んでも支障がない物の事を指す。 従来の武器であれば【影】の能力を送り込んだ時点で壊れてしまうが禁忌製法とされている製造でごく一部の鍛冶屋が造れる。 剣、槍、銃は勿論のこと今では建築物、音楽機器などが存在するため禁忌として取り扱われることはなくなった。
―暗器― 【越】の能力者が造り出した武器、針から巨大な砲撃までと大小さまざまな物が存在するが基本的に少ない。値が張るため購入者はごく稀にしかいない。 エドガーやガウディーが率いる仲間たちはこれらを所持している。
―魔法― ファンタジー世界おなじみの魔法。一部の人間でしか扱えないが魔物、魔獣の一部も扱う者がいる。 10種類程度だがウィッチ、ウィザード等の上級となると複数の種類を組み合わせて独自の魔法を扱う。
―魔物― 人語を理解し、中にはそれを口にすることができる知能の発達した獣。 魔が付いていることから魔法を扱う者もいるが巧みに扱うことはほとんどいない。
―魔獣― 魔物の上位版、人間に対して心に直接語りかけることができる獣の事。エンペラルとハーリーもこれに含まれる。 特にドラゴン種、バード種、人獣種の三種類が最上類に含まれている。
―ファントム・リザード― 世界各国に知れ渡っている傭兵団。傭兵と名乗るも実際は強盗や殺人などを繰り返す盗賊集団。 男女含む13人で構成され、その全員が【越】の能力者。 いざとなれば仲間を躊躇なく殺すことからして、トカゲのしっぽ切りと皮肉めいてファントムリザードと呼ばれるようになった。 躊躇なく殺し、殺人を繰り返すことからして非道な血も涙もない集団だと思われているが全員がエドガーと同じく情に篤い。 最上級に値するS級犯罪者。 男10人、女3人で構成されている。 年齢制限なし、【越】の能力者であり人数に枠があれば入団ができる。
―世界観―
機械化文明が発展し、眠らない都市が誕生し始めて100年、しかし機械に頼らずに自分たちの力で生活をする村や町が多く存在する最中、【影】を扱う能力者が生まれ始めた。 貴族、王族、騎士兵、傭兵団といった特に上流階級や戦闘に長けた者から生まれる人物に多かった【影】の能力者、今では戦争に使われる者も増えてきた。
自動車や携帯、列車やパソコンなどが発展し、魔物や魔獣の被害が減ってきた中、新たな問題が出てきた。それはファントム・リザードと呼ばれる盗賊団の存在だった。 最初は軽視していたのだがその一人一人の存在が手に負える相手ではなかった。
ドラゴンを従える一個師団団長の竜騎士、傭兵団団長、騎士隊隊長、彼らが束になっても誰一人討伐はおろか捕獲すらできなかった。 彼らは【影】の能力者よりも遥かに優れた【越】の能力者であった。 剣や槍はおろか、銃弾でさえ簡単に止める彼らはある程度強い者では手に負えなかった。
彼らはむやみやたらと殺生や強盗は起こさなかった、したとしてもそれは悪人への報復として主に行っていた。しかし宝を盗む際は無関係の人間を殺すことは事実、それが問題として今ではS級犯罪者、いったいどれほどの犠牲者が現れたか。
悪さをすれば彼らがその報復として罰を下す、それは同時に戦争に終止符を打つ点としても取り上げられた。現に戦争まっただ中の国境付近で彼らの仲間である人物が一人現れただけで戦場は両者生存者なしとの結果で終わった。
戦争を起こしても両者全滅しては意味がない、そういうことで犯罪は消えていった。
しかしそれは彼らの思惑、序章に過ぎず、彼らが考えていたことはもっと他にあったのだった。
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