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作品名:季節はずれの白い花 作者:甲本 森

第2回   御子柴さんへの手紙1
御子柴 泉 様

 
神戸の朝晩はめっきり寒くなりました。

先日は誘ってくれてありがとう。
ライヴの生音など、何年ぶりで耳にしたことか。 ほんとにストレス解消になりました。
ひたすら、クールにリズムを刻んでいたイメージしかないミコちゃんが、あんなにノリノリに、はしゃぐなんて、ちょっと驚きました。
それにしても、さすがストーンズ。 あの歳で、すごいパワーですね!? 私たちもずっとバンド続けていたら、どうなっていたかなぁ、なんて考えちゃいました。


歯がぽろぽろ抜けはじめ、ストレス性の歯槽膿漏と診断され、体質だから歯科医では治せない、と最後通牒を突きつけられた私に、歯医者よりも、神経系の病院に行くのが良いのでは、と言ってくれて、なるほど!と思ったので、先日、忠告通り行ってみました。
小さい頃のことを思い出して作文にしてくれと言われ、久しぶりにミコちゃん以外の人に文章を書き、読んでもらいました。
先生がそれをもとに、色々突っ込んで質問してくるんだけど、なんだか親とうまくいっていなかったことを思い出すだけで、昔の傷、かさぶたになっていたところを、無理やりひっぺがされたようで、傷が増えた気分で病院から戻りました。
もう二度と行かない!と思いました。
あい変わらず歯がぬけ、食事がのどを通らず、たまに食べると胃腸炎をおこし、どうにもならない状態ですが、なんだかこの状況も、もうすぐ終わるような気がしています。
こんなこと、ずっとやってる場合じゃないし、旦那のためにこんなになるなんて、ばからしい。
そんな風に思えた瞬間から、終わるような気がしてきました。
たぶん、もうだいじょうぶです。
うん、きっとだいじょうぶ。

ミコちゃんの話。
自分は、人と馴染むのに時間がかかる。 だから、人との縁を切ってしまうのに抵抗がある。 なので、離婚は一番最後でいい。 いろいろ手を尽くして、努力して、だめだったらにする。
とてもよく理解できます。 
私も、人見知りで、友達がなかなかできない方ですし、、、
でも離婚したい! そう思うのです。

ミコちゃんの旦那さん、浮気を繰り返す男と、うちの旦那、仕事をしない男。 どっちもどっちですね。
自分は浮気をするくせに、妻には、化粧するな、スカートはくな、ショートカットにしろ、よくそれだけいろいろな要求ができるもんだと、感心します。
かってな話ですね。
ミコちゃんも、ちゃんとお化粧をして、女の子らしい服装して、髪もセミロングにしたら、絶対今よりずっと、かわいらしくなりますよ。
ちょっと太ってるからって、そんなにあきらめきって・・・
そんなんでは、どんどん老けこんでいくばっかりですよ。
明日から、ブローしてメイクしましょう。
そして、必ず一日一度は外出しましょう。
絶対人生変わってきますって。
自分勝手な男の言うなりに、なっていることないですよ。

わたしは、とにかく離婚に向けて、子供が小学校に入学したら実行できるように、準備は進めていこうと思いました。
私一人があくせく仕事に行くのは、馬鹿らしいと思っていましたが、確かに離婚するためには、経済的に自立できる仕事が必要です。 実家を頼ることはさっぱり諦めて経済的自立を目指して、何か資格取りたいと思います。 また相談に乗ってくださいね。
英検2級を取ったミコちゃんにとったら、たいていの資格試験は楽勝なんじゃないですか?向上心があるっていうのかなあ、すごいですね。

話をするって勇気がいります。 でも、ヒトに話すって大事ですね。
離婚を考えていることや、親がぜんぜん理解を示してくれないことなど、ストレスの塊だったけど、今回ミコちゃんに話して本当によかったです。
けっこう、みんな離婚を考えているんですね。 ほっとしました。
それに、親とうまくいっていないなんて、仲の好い家庭の子には、全然理解できないことみたいで、どんなに状況を説明しても、最後には、
「でも、親子なんだし・・」
「家族だから・・」
みたいな言葉がかえってくるんです。

実家の協力があったらもっとラクに離婚できるのに、とか、
孫がかわいくないのか、とか、
友達は実家に子供を預けて働きに出てるのに、とか、
おまけに、転職するたびによい条件の仕事を見つけてきていていいなあ、とか、
言い出したら、きりがないほど、
いっぱい、うらやましいとか、ついつい思ってしまうので、なかなか前に進めなかったのが、雲が晴れたように、すっきりしました。

他人と比べず、親のせいにしないで、自分の人生に責任を持つこと。
親がいない人もいっぱいいるだろうに、私もいないと思えばいいだけですやん。
私の人生は私のもの。 

ミコちゃん!
髪伸ばしてね。
それから、今度は会う時は、スカートはいてきて。
化粧もしてきて。
絶対新しい発見があります。
私を信じて、そうして!

じゃあ、また
今度は神戸でね。

  10月27日                    湯船 由貴子


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