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作品名:君を形作る骨と肉と心と 作者:あおい

第1回   こころのありか
人の相談を聞く、っていうのは

ただ、うんうんと相槌を打つことではなく

ましてや相手の身になって、自分の意見を伝えることですらない。

たとえそれがどれだけ善意に満ちた相手のためだけでしかない言葉であっても。

相談してる人は、たいてい自分の中で具象化できないもやもやをまとめるためだけに話していることが多い。




だから多分、相談を聞くっていうのは

ひたすらに相手を受け入れること。

ただただ一心に相手の心を包み込むこと。

そして相手が自分の言ってることをほんとは聞いていないこと、理解していないこと、理解しても受け入れないことをその全てをわかった上で、それで生まれる自分の痛みや孤独を引き受ける。

それが相談を聞くっていうことだと思う。


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