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作品名:とりあえず 作者:一ミリ

第2回   2
 僕が777と知り合ったのはチャットだった。
 確か酒を飲んでバカ騒ぎをすることが部屋の主な目的だったと思う。
 現実の出来事に心からうんざりさせられていた僕は、うわべだけの軽いノリの出会いを求めていた。
 その場所がネットだった。
 まさか5年後の今日まで付き合いが続く何て思いもしなかったし、777だってそうに違いない。
 何故777という呼び名かというのは単に彼のハンドルネームがそうだったという話で特に深い寓意が込められているわけじゃない、と僕は思っている。
 今更777の由来は何?というのも馬鹿馬鹿しいし、正直知りたいとも思わないのだ。
 ロックを聴いて酒飲んで何のことはない話で盛り上がっていた部屋の開催は3年ほど前から回数が減り始め、今ではもう無くなった。
 残ったのは777との付き合いだけというわけだ。
 名前は多幸症的な響きを多分に帯びているものの、彼の話題はかなりネガティブなものが多かった。
 部屋が残ってる間はそれすら笑いに昇華していたが、二人でメールやら電話をしている時に何でもかんでも笑い飛ばすということはさすがに出来ない。
 ようするに、僕らの関係は月日ともに軽い物ではなくなったのだ。
 5年、けして短い時間ではない。

 未だに本名をお互い知らないというのもおかしな話だしかし。
 ところで僕の名前は666。
 別に深い意味なんてない。

 


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