俺は思い出していた、あの頃の夏を。キミと過ごした2年前の夏。 こんな風に暑くて、太陽がやけに眩しくて、そしてキミも眩しかった。 俺たちは、付き合い始めたんだ。あの夏に。。。
バイト先のコンビニで後からキミが入ってきたよね。それが俺たちの出会いだったんだ。 俺がキミに仕事を教えて、いつの間にか話す様になってそして恋に落ちた。 俺がある日、「お前、俺と居て嬉しそうだな」って冗談のつもりで聞いた時、 「うん」っていったよね。俺は嬉しくて、俺から告白。 そうしてそれから、俺たち二人の夏が始まったんだ。
ミーンミーンミーン・・・・
うだるような暑さの中で夏祭りが開かれたあの日。俺はキミを夏祭りに誘ったね。 盛大に上がる花火に見とれるキミは、とてもキレイだった。 俺は花火は覚えてないよ。キミの笑顔があまりにもキレイだったから。
出店の賑わう通りを二人で歩いていたね。キミは迷子になりそうだから、 俺はキミの手をつないだんだ。手から心臓の音が聞こえてしまいそうで、 でも平気なフリをして、キミはそんな俺に必死でついてきてくれたね。 俺はキミの歩幅に合わせていなかったのは、なぜだか、知ってる? あれはね、俺の後に一生懸命ついてくるキミが余りに可愛すぎて、その姿を 見ていたかったんだ。きっとキミはもっとゆっくり歩いて欲しかったんだよね。
そんなキミが人に押し潰されないように、俺はキミの後ろに立ったよ。 そして両手でキミの肩を支え、キミを守りながら歩いたんだ。 なのにキミは「手が触れて暑いよ〜」って笑いながら、照れてたね。 けど俺は「ダ〜メ!潰されちゃいそうで、心配だから離さない。暑くても 広いとこ出るまで我慢して」って言ったんだったね。 キミはその時そっと俺にもたれ掛かってきたよね、キミの石鹸の香に 参ってしまいそうだったよ。 なのに、急にキミは「とてもいい香りがする」っていうから恥かしくて 少しキミを放したね。
キミの嬉しそうな顔を見ると、俺も嬉しくなった。
あのキミの居た夏、キミと過ごした夏。 夏が来るたびに、キミを思い出すよ。俺はキミが好きだった。 またあの夏がやってきたよ。俺の胸の痛みは夏と一緒にやってくるよ。 キミが生きていれば、また別の夏があったはずなのに。。
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