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作品名:Bushido〜武士道〜 作者:

第11回   11話「遊撃」
決戦前夜・・・
炎の周りを300人ほどの兵士が集った
皆刀を腰にし、鎧をまとっている
その祭壇の上に桂が立った
「皆・・・これよりわれ等が相手にするのは・・・俺の同士であり・・・仲間であった、今も仲間と思っている・・・だから奴に目を覚ましてもらうのだ・・・われらの真の目的はなんだったか・・・もう一度気づいてもらうために・・・今!刀を取ろうわれらの敵は・・・われらの同士!!」
桂は、刀を大きく上げた
すると、兵士の多いな声が響いた

そのころ
将は、一人刀を眺めていた
これから、大きな戦がおきる、己の道を確かめた
「暦太郎殿・・・かならず敵を取る」
と、つぶやいた
「奴の敵を取るのはお前だけじゃない・・・」
と、痣来が言った
「私もね」と、菊池も言った
「そうだな・・・すまん」
と、立ち上がった
「行くか」
3人は、歩いた

そのころ・・・
高杉は、月を眺めていた
三味線を握り、眺めていた
「先生・・・俺は・・・間違ってますかい?仲間を斬ろうとしてるんだ・・・間違ってますかい?・・・でも仕方ねー・・・この国は腐ってる・・・誰かが風を吹かせ、腐った果実を落とさねーと・・・」
と言って、三味線を弾いた

「三味線・・・合図だ」
と、船の出港の準備をした
木島率いる、「遊撃隊」である
「よし・・・」
と、高杉を遠く見つめた
「高杉・・・ほんとに・・・これでいいんだな、ん」
そして、船は出港した

ドン!ドン!と、明朝大きな音が聞こえた
皆、刀を構えた
銃を構えた
「来たか・・・」
と、桂は大砲のほうを見た
「あれは・・・・木島の遊撃隊・・・」
と、声を上げる者もいた

「いよいよか・・・」
将は、帯を締めた


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