決戦前夜・・・ 炎の周りを300人ほどの兵士が集った 皆刀を腰にし、鎧をまとっている その祭壇の上に桂が立った 「皆・・・これよりわれ等が相手にするのは・・・俺の同士であり・・・仲間であった、今も仲間と思っている・・・だから奴に目を覚ましてもらうのだ・・・われらの真の目的はなんだったか・・・もう一度気づいてもらうために・・・今!刀を取ろうわれらの敵は・・・われらの同士!!」 桂は、刀を大きく上げた すると、兵士の多いな声が響いた
そのころ 将は、一人刀を眺めていた これから、大きな戦がおきる、己の道を確かめた 「暦太郎殿・・・かならず敵を取る」 と、つぶやいた 「奴の敵を取るのはお前だけじゃない・・・」 と、痣来が言った 「私もね」と、菊池も言った 「そうだな・・・すまん」 と、立ち上がった 「行くか」 3人は、歩いた
そのころ・・・ 高杉は、月を眺めていた 三味線を握り、眺めていた 「先生・・・俺は・・・間違ってますかい?仲間を斬ろうとしてるんだ・・・間違ってますかい?・・・でも仕方ねー・・・この国は腐ってる・・・誰かが風を吹かせ、腐った果実を落とさねーと・・・」 と言って、三味線を弾いた
「三味線・・・合図だ」 と、船の出港の準備をした 木島率いる、「遊撃隊」である 「よし・・・」 と、高杉を遠く見つめた 「高杉・・・ほんとに・・・これでいいんだな、ん」 そして、船は出港した
ドン!ドン!と、明朝大きな音が聞こえた 皆、刀を構えた 銃を構えた 「来たか・・・」 と、桂は大砲のほうを見た 「あれは・・・・木島の遊撃隊・・・」 と、声を上げる者もいた
「いよいよか・・・」 将は、帯を締めた
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