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作品名:汚水 作者:tomosibi

第9回   暖かい家庭
「ただいま」
母さんが玄関に出迎えに来てくれた。
「実、おかえりなさい。あら、顔色悪いわねえ。ワニさんみたいな顔色してるわ」
「あぁ、何か体調悪いんだ。今日は早めに寝るよ」
「やだ、風邪かしら。大丈夫?お薬飲んだ?」
「大丈夫だよ。部屋で寝てる。
ありがとう、お母さん」

だるい。
すぐ電気を消して、ベッドに潜りこんだ。
少し開いたドアから、母さんの声がしてた。

「お父さん、実が調子悪いみたい」
「それは心配だな。可哀相に」
「夏風邪かしらねえ」
「栄養のあるものを作っておいてあげなさい」
「わかりました。はやくよくなりますように…」

あったかい家庭だよな。俺の家って。
俺は、一人息子だから、かもしれないけど。
大切にされてる。夫婦仲もいいし。

…俺も落ち着いた生活をしないとな。
と思いながら、眠りについた。


そして、次の日。

「体調は大丈夫?無理しないでね。はい。これ」
朝。母さんが手弁当を持たせてくれた。
「いつもありがとう、お母さん」
「いいのよ。いいのよ。大切な実のためだもの」
「はいはい。行ってきます」
本当に息子思いの母親だよな。


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